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教科書で読む名作 高瀬舟・最後の一句ほか (ちくま文庫 き 41-9 教科書で読む名作)

教科書で読む名作 高瀬舟・最後の一句ほか (ちくま文庫 き 41-9 教科書で読む名作)

教科書で読む名作 高瀬舟・最後の一句ほか (ちくま文庫 き 41-9 教科書で読む名作)

作家
森鴎外
出版社
筑摩書房
発売日
2017-05-10
ISBN
9784480434197
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教科書で読む名作 高瀬舟・最後の一句ほか (ちくま文庫 き 41-9 教科書で読む名作) / 感想・レビュー

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森の三時

国語の教科書に掲載されたことのある森鴎外の9作品。森鴎外の文章は明晰とか格調高いとか言われるとそのおりなのでしょうが、無駄が無さすぎてわからない部分があります。体調もいまいちだったので、私の脳みそは眠くなり、手こずりました。高瀬舟、最後の一句、阿部一族だけ読んで閉じました。この3作品は、時代の価値観が全く違うのに、今の社会においても設定を置き換えれば通じる部分のある普遍性を感じました。

2021/08/15

SIGERU

本書は「教科書で読む鴎外」が編纂方針なので、歴史物あり、現代物あり、随筆小品ありと、ヴァラエティ豊かなセレクションとなっている。中でも読みたかったのが、歴史小説『阿部一族』。細川家の家臣だった阿部一族は、主君の死に忠義を誓い、殉死を望んだのにも拘らず、許されない。その後、紆余曲折を経て、最後には主家に叛意ありと曲解され、上意討ちによって滅亡する。武士の意地がもたらした、硬い心による行き違いの悲劇だといえる。現代の我々からは不可解に近い心情だが、阿部一族の硬い心は、そのまま、鴎外自身のメンタルでもある。

2021/05/20

Marie

稲葉俊郎氏の本を読んで、医師の目線というとが気になっていた時に、夏川草介氏の書評を読んで借りた3冊の2冊目。「高瀬舟」を読みたかったのですが、いつの教科書にはこんな作品ものってたのかしら?と思ったのが「文づかひ」。流れるような文語体が美しかったです。「高瀬舟」は安楽死と、知足。それにしても、石川淳による解説「自然を尊重する念」はすごくパンチが効いていた。掲載作品についての解説ではなく、「山椒大夫」を駄作とこき下ろす。「渋江注斎」以降を随一とする、という、解説の後に註釈がつくというのは、なかなか他に見ないネ

2022/01/04

gonzou ingandaruma

高瀬舟、阿部一族、最後の一句、安井夫人他教科書に載った鴎外の作品集。文づかひは文語のみで少しきつかったか。さらにそのきつさを上回ったのは石川淳の解説です。山椒大夫をここまでボロクソに言うてる人がおるて初めて知りました。

2017/09/15

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