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高峰秀子ベスト・エッセイ (ちくま文庫 た-74-3)

高峰秀子ベスト・エッセイ (ちくま文庫 た-74-3)

高峰秀子ベスト・エッセイ (ちくま文庫 た-74-3)

作家
高峰秀子
斎藤明美
出版社
筑摩書房
発売日
2022-10-13
ISBN
9784480438409
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高峰秀子ベスト・エッセイ (ちくま文庫 た-74-3) / 感想・レビュー

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まこみや

「品格の二字だけは忘れちゃいけないよ」小津はそう諭した。品格の人ー高峰秀子という人間の本質を一言で評すればそうなる。一時代を画した女優とはいえ、その人生は決して順風満帆ではなかったし、ましてや絢爛豪華からはほど遠い。子役の頃から家族を支え、小学校も満足に行けず、養母との確執は強まり、「外では仮面、家では鎧」の生活。その彼女に行住坐臥一貫するのは物欲しげな顔をした卑しさだけは決して見せまいという姿勢ー品格であった。三十までほとんど文盲だった高峰の文章を今読んで感動するのも、品格に裏打ちされているからである。

2023/02/04

ヨーイチ

高校生になって本屋の文庫本を眺める様になって、梅原龍三郎描く高峰像のカバーをかけた、この人のエッセイ集を良く目にした。当時からエッセイは名作とされていた。いつか読むだろうと思っていたが結局未読で本書が初めて。要領良く纏められている印象。複雑な生い立ち、日本映画黄金時代の子役からアイドル(この頃にはまだそんな言葉は存在していない)期間、大女優としての振る舞い、頭の良さと勉強振り、等々が、当時の社会状況と共に読み取れる。続く

2023/02/12

naotan

とても良い。特に司馬遼太郎の思い出話にはウルッと来た。心の栄養になる一冊でした。

2022/11/10

よしどん

著者のことは顔と名前が一致するくらいしか知らないが、何かで推薦していたので読んでみた。エッセイなので読みやすいのだが、一番最初の話がご本人の事だと気づくのに少し間があった。エッセイなのに読んでいると小説か何かと錯覚するような内容でびっくりした。明治・大正の昔はよくある話だったのかもしれないけれども。後半老いていくことに対する処し方みたいなものが書かれていて参考になった。

2023/01/22

ちょび♪

小股の切れ上がった良い女。 という言葉が浮かぶ。 良くも悪くも、家族より巨匠たちと過ごす時間の長かったことが、著者の人柄を作ったのだろうか。 秋晴れのような、カラッと美しいエッセイ集。

2023/10/12

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