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月の夜は暗く (創元推理文庫)

月の夜は暗く (創元推理文庫)

月の夜は暗く (創元推理文庫)

作家
アンドレアス・グルーバー
酒寄進一
出版社
東京創元社
発売日
2016-02-21
ISBN
9784488160074
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月の夜は暗く (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

この作者のものは、3作目です。オーストリア、ドイツを中心に舞台が設定されています。女性刑事の母親が殺され、離婚した父親が逮捕されます。そこから話はすすんでいきますがこの殺人犯の殺す方法が、童話の「もじゃもじゃペ-ター」のはなしをなぞるような殺し方をしていきます。主人公の相棒となる人物が警察にいる割にはハチャメチャな感じですが結果をきちんとしていくので楽しめます。

2018/06/04

HANA

読友さん推薦本。面白くて一気読み。見立て殺人がテーマなのだが、見立て殺人というのは犯行時の意匠に凝ってナンボだと思う。その点本作は元ネタの『もじゃもじゃペーター』が、ナンセンスな残酷さを孕んでいるせいもあって冒頭から最高、その後もエグい見立てが続く。また見立て殺人に目を奪われがちだが、主人公二人が別の視点から真相に迫っていくという著者お馴染の構成、カウンセリングを通じて徐々に明らかになっていく犯人の過去等、小説としても目の離せない出来となっている。終盤の緊迫感とかもうね。久々の見立て殺人に満足満足でした。

2017/08/26

のぶ

ドイツのミステリーの一つの定型の小説で、暗く猟奇的な話だが、とても読ませる一冊だった。警察官の母が誘拐され、教会で見立て殺人風の遺体で見つかる。見立ての作品はドイツの童謡で馴染みがないので、この作品を深く読み解けない部分もあると思うが、それはあまり考えなくても十分に楽しめる。主役の警察官始め、登場人物の設定にかなり特異なものがあり、違和感を覚えるが、冒頭に定型と書いたのは、その辺が最近のドイツミステリーの特徴なのか?本作ではセラピストが重要な役割を果たしているのが、目新しかったように感じた。

2016/05/28

巨峰

この作者を読むのは4作目。事件自体はグロいけど、捜査員の個性が際立っていて、読んでいて興味深かった。続編も発売されているみたいだけど、翻訳はされてないようで・・・。翻訳されたら読みたいと思いました。ドイツ版「悪魔の手毬唄」

2021/04/05

GAKU

「夏を殺す少女」に続きこちらの作者さんは2作目。ミュンヘン市警の捜査官ザビーネの母親が誘拐され惨殺。ザビーネは連邦刑事局の腕利き変人分析官スナイデル共に犯人を追う。そして浮かび上がった別の都市で猟奇的な殺され方をした女性達。これらの事件に関連はあるのか?このスナイデルという人物が何とも個性的。ザビーネとスナイデルのシーン。心理カウンセラーとクライアントのシーン。もう一人の心理カウンセラーのシーン。3つのシーンが徐々に真相に迫って行くにつれ、どんどん物語に引きこまれてしまった。⇒

2016/07/22

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