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道具屋殺人事件 (神田紅梅亭寄席物帳) (創元推理文庫)

道具屋殺人事件 (神田紅梅亭寄席物帳) (創元推理文庫)

道具屋殺人事件 (神田紅梅亭寄席物帳) (創元推理文庫)

作家
愛川晶
出版社
東京創元社
発売日
2010-07-22
ISBN
9784488410124
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道具屋殺人事件 (神田紅梅亭寄席物帳) (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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真理そら

紅梅亭シリーズ第一弾。『道具屋』『らくだ』『勘定板』。文庫のためのあとがきの中で、北森鴻さんと共著で落語ものを出版しようかという話が、二人とも題材が「らくだ」だったためポシャッたと書かれていた。北森さんの優しさと北森版「らくだ」話を読みそこなった悔しさで「愛川さんがらくだ以外の題材にしてくれたら…」と内心不満だったが読んでみて…いや~この「らくだ」は譲れないよねぇと納得した。まだ落語に詳しくない亮子さんのドジっぷりや落ち込みっぷりもかわいい。「らくだ」は途中でなんとなくオチがわかったけれど楽しく読んだ。

2019/07/31

hnzwd

主人公は噺家の奥様。私の中で落語ミステリブームが来てるために手を伸ばした本書でしたが、、かなりのヒット。落語を題材にした、というよりは落語界の裏側を見せてもらっているようで、中には感心してしまうようなシーンも。探偵役は病気療養中の旦那様の元師匠。少ない手がかりから真相にたどり着く、見事な安楽椅子探偵っぷりを見せてくれます。事件解決のために、落語を一席ってのもまた新しい。

2014/02/07

ぶんこ

シリーズ物で、先に全部読んでしまい、こちらが最後になってしまいました。それなので馬春師匠の女将さんの良さをシミジミと感じてしまったり、ちょっと異質な読み方になったでしょうか。落語の「サゲ」に悩む場面では、古い噺では現代には通じない言葉があって苦労されてました。古典落語もいいですが、古典も昔は新作。今の時代ならではの噺も聞きたくなりました。

2018/01/28

みや

読書会紹介本。次々に起こる騒動を噺家が落語を演じながら謎解くミステリ。落語に馴染みは薄いが、物語に自然と解けこむ形で専門用語や独特な言い回しを丁寧に説明してくれるので、戸惑わずに入れた。病で引退した元噺家が真相を見抜くものの、数少ないヒントしか与えず、そのヒントから弟子が謎を解くという二段階での推理が面白い。事件の真相よりも、それを解説する落語が見事で、物語として楽しむミステリだった。師弟が紡ぐ温かな関係性や落語の伝統の深さを味わえるのも良い。形ではなく感覚で伝わってくる『粋』の爽快感が気持ちよくて好き。

2017/12/09

ヒロユキ

持ち込まれる事件の謎はそこまで興味を引くほどの物ではないけれど、落語と絡めた解決法が凄い。特に噺を繋げるのが巧くて、落語の原題自体を知らなくても要点をまとめて丁寧に説明されているので謎解きとして面白かったです。

2012/12/27

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