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イメコン (創元推理文庫)

イメコン (創元推理文庫)

イメコン (創元推理文庫)

作家
遠藤彩見
出版社
東京創元社
発売日
2018-05-31
ISBN
9784488492113
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「イメコン (創元推理文庫)」のおすすめレビュー

今日から使えるテクニック満載! 「イメージ・コンサルタント」を描いたお仕事ミステリーの新機軸

『イメコン』(遠藤彩見/東京創元社)

 エンタメ文芸の一ジャンルとして、今やすっかり定着した観のあるお仕事小説。高い人気を誇るこのジャンルに、また新たな作品が誕生した。ミステリーの名門、創元推理文庫より5月31日に発売された『イメコン』(遠藤彩見/東京創元社)がそれだ。

 学校給食の舞台裏をリアルに描いてブレイクした「給食のおにいさん」シリーズの著者・遠藤彩見さんが今回題材に選んだのは、華やかなイメージ・コンサルタントの世界。

 イメージ・コンサルタントといえば、クライアントの服装やメイク、立ち居ふるまいを総合的にチェックし、イメージアップの手助けをする職業。この小説に登場するイメコン、一色一磨(いっしきかずま)は30代独身のイケメンで、世界を股にかけて活躍するその道のプロ。そんな一磨が、東京近郊のありふれた地方都市・S市に現れたことで物語は動き出す。

 本書は4つの短編からなる連作ミステリー。S市長のコンサルタントを引き受けることになった一色が、次々と巻きおこる“日常の謎”を、イメコンならではの知識を用いて解決してゆく、というのが基本的なパターンだ。

2018/6/5

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イメコン (創元推理文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ダイ@2019.11.2~一時休止

連作短編集。イメージコンサルタントのお仕事ミステリー。確かにイメージって大事ですよね。

2018/06/28

mmts(マミタス)

イメージコンサルティングするイメージコンサルタントのお仕事小説。謎解きあるライトなミステリー風味。舞台は東京都近郊にある地方都市のS市。主人公は高校生・武川直央。武川直央はイジメを機会に不登校のヒッキー。もう一人の主人公こそイメージコンサルタント・一色一磨。とある出来事により二人はコンビになる。部下を見下している女性、地域住民に嫌われてる男性、同僚にパワハラする女性、上司に小馬鹿にされる男性。一色一磨は彼等の欠点をイメージコンサルティングする。彼等は無事にイメチェンするか。わたしは一色一磨に依頼したい。

2018/09/14

papako

発売したとき気になっていて。引きこもりの高校生直央がイメコンの一色に出会い、仕草、表情、声音などで人が変わるのを目の当たりにして、自分も変わろうと思えるようになる。『デスボイス』自分もそうなってるんじゃないかって心配。届ける人に声を言葉を届けるって難しいけど大事だよなぁ。授業してると実感する。この歳になると、顔形より表情や仕草が美人の条件だとわかる。一色先生に秘密もありそうだし、続きがあっても良さそうですね。

2020/02/16

はるき

身嗜みや話し方、表情の出し方。それらを変えるイメージコンサルタント。ここまでならマイフェア・レディですが、創元推理文庫なのであしからず。文章の繋がりが分かりにくい部分がありますが、なかなか面白かった。

2018/06/02

のんちゃん

昨今はお仕事+ミステリの組み合わせ小説が人気だ。本作もその一つ。今回はイメージコンサルタントがお仕事。世界的イメージコンサルタントの一色一磨が、ある事件をきっかけに知り合い彼のアシスタント的存在になった不登校高校生武川直央と依頼人の服装や仕草を矯正し、彼らが巻き込まれた事件をその鋭い洞察力で解決して行く話。最後に一色は海外に旅立ってしまうが、彼自身にもその見かけや仕草に謎があり続きがあるのではと思う。しかしながら、これだけ仕事の種類が出払ってしまうと、次は何のお仕事を作家さんは、探してくるのだろう?

2018/09/15

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