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くらべてわかる オノマトペ

くらべてわかる オノマトペ

くらべてわかる オノマトペ

作家
小野正弘
出版社
東洋館出版社
発売日
2018-07-14
ISBN
9784491035482
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「くらべてわかる オノマトペ」のおすすめレビュー

「へとへと」と「くたくた」、どっちが疲れている?

『くらべてわかるオノマトペ』(小野正弘/東洋館出版社)

 オノマトペとは、擬音語・擬態語のことだ。「へとへと」「ぐでんぐでん」といったものがこれにあたる。普段何気なく使っているこういう言葉は、実はいろいろ曖昧だ。たとえば「へとへと」と「くたくた」という2つのオノマトペからイメージできる状態はよく似ている。しかし「もうへとへとだよ」というときと「くたくたになった」というときは微妙に違うのではないだろうか。こういったオノマトペが持つ些細なニュアンスの違いをまとめたのが『くらべてわかるオノマトペ』(小野正弘/東洋館出版社)である。

 まずは先述した「へとへと」と「くたくた」の違いについてだ。「へとへと」というオノマトペは肉体的・精神的な疲労について使われる。また「へとへと」の「へと」は、昔存在した「へとる」という動詞からきている。この「へとる」という言葉は困り果てる、疲れ切るという意味を持っており「へとへと」が持つニュアンスも疲れ切る、限界に達するというものだ。一方「くたくた」の方も、心身両方の疲労に使うことができるが、こちらは人に対してだけでなく「上着…

2018/9/29

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くらべてわかる オノマトペ / 感想・レビュー

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fwhd8325

オノマトペと言う言葉は、フランス語由来ですって。驚きです。何の気なしに使っている言葉でしたが、こうして解説されると、なかなか深い。このリズム感が効果を大きくしているのかもしれません。索引もあるので、辞書のように傍らに置いておきたい一冊です。

2019/03/12

☆よいこ

オノマトペという言葉はフランス語に由来する。この本では「擬音語」「擬態語」「擬声語」「擬情語」「擬容語」などがあるが、総称として「オノマトペ」を使う。基本的には、この本では擬態語を対象として、類義語の関係にある言葉を比べてみる。▽「にこにこ」と「にやにや」、「ぎょっ」と「げっ」など▽[コラム1:オノマトペの組み立て方]派生のしかたについて。[コラム2:オノマトペのようでそうでない言葉]あっ、は感動詞。同じ音を2回繰り返すのは特徴の一つ。[コラム3:外国のオノマトペ]▽索引あり。参考文献あり。

2019/08/27

スノーマン

どっちもそんなに変わらないのでは?と思う2つの言葉。でも、その感覚だったり由来だったりを噛み砕いて説明してあり、とても分かりやすくて、読み飛ばすのも勿体なくて楽しんでゆっくり読んだ。お酒の好きなそこの貴方、ぐでんぐでん、と、べろんべろん、酔い方の深いほう、分かります?(笑)化粧水を選ぶときその煽り文句につい手が出る、すべすべ、と、つるつる。など、どれも面白い!

2018/08/19

和草(にこぐさ)

オノマトペの微妙な違い。海外のオノマトペも知りたくなる。

2019/03/28

おはなし会 芽ぶっく 

オノマトペってフランス語からきてるんですね。この本は似たようなニュアンスの言葉を比べています。使い分けなど深く考えた事がなかったので、改めて勉強になりました。海外でもオノマトペってあるんですね。フランス語からきてるんだから当たり前ですね(笑)動物の鳴き声くらいしか知らないので、興味が出てきました。

2019/09/19

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