ジョゼフ・コーネル 箱の中のユートピア [新版]
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ジョゼフ・コーネル 箱の中のユートピア [新版] / 感想・レビュー
たまきら
高校生の時、確かスミソニアンでこの人の展示を見た。そういえば川村美術館にもなかったかな…彼の作品は日本と似合う気がする…。大きな作品だらけの美術館で、この人だけ閉所恐怖症になりそうな、子どもが宝物を隠しているような、箱庭のスケッチのような作品で。奇妙な親密感とのぞき見をしたような罪悪感を覚えました。でも彼の人生については何も知らなかった…。21世紀になって彼についてこれほど詳しい本が出るなんて思っても見なかった。またゆっくり読みたいです。
2022/09/16
paluko
原題がUtopia Parkway、これはジョゼフ・コーネルが1929年から1972年に死ぬまで住んでいた地名で、実際にユートピアという文字が入っている。バレエ、オペラ、映画その他に関して異様に造詣が深く恐るべき蒐集癖があったコーネル。創作活動に批判的だった母親(同居していた)との確執に悩みながら夜、地下室で作品を制作していた。人・モノ(自作)との関係にこだわりが強くアウトサイダー・アーティストに限りなく近い印象を受ける。また、コーネルと草間彌生、オノ・ヨーコの間に交流があったことを本書で初めて知った。
2022/08/29
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