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天保十四年のキャリーオーバー

天保十四年のキャリーオーバー

天保十四年のキャリーオーバー

作家
五十嵐貴久
出版社
PHP研究所
発売日
2019-09-21
ISBN
9784569843582
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天保十四年のキャリーオーバー / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

「柝の音」の大序に始まり、各章のタイトルを歌舞伎の外題とし、事が全て終わった後日譚として「閉幕」を置く構成はなかなかに気が利いたもの。ただ、内容と外題とが有機的な関連を持つのは「勧進帳」くらいだが。登場人物の中では、大向こうを唸らせる名演技の七代目團十郎が断然光るが、他の人物たちもそれぞれに個性的。また、プロットはあちらこちらと都合が良過ぎる展開に支えられているのだが、野暮なことは言わずに、エンターテインメント小説と割り切れば十分に楽しめる。千両富の狂騒が江戸の街を駆け巡る小説。

2023/03/25

初美マリン

正にキャリーオーバー!憎き鳥居耀蔵は、不正の陰富をやっていて、なんとかしたいと何人か立ち上がる。なかなか進まずますます鳥居が憎くなったころ、ようやく胸がすく!

2020/02/24

ダミアン4号

江戸後期、老中:水野忠邦の命を受け天保の改革が行われた頃、彼の配下で粛清の豪腕を振るった鳥居耀蔵。権謀術中を巡らし、政敵を次々と陥れ…やがては忠邦をも裏切って南町奉行という要職に上り詰める。市中の取り締まりは苛烈を極め人は彼を“蝮”“妖怪”と仇名し忌み嫌った。大衆娯楽の大部分を禁じた改革で役者、講談師、戯作者等は職を失い…そんな中、唯一の娯楽だったのが寺社主宰の“富籤(宝くじ)”!その富籤を使って秘密裏に私腹を肥やす耀蔵…秘密を知った前南町奉行:矢部定謙の養子“鶴松”と七代目“團十郎”、二代目“談志”らが

2019/12/13

蝮、妖怪と言われる鳥居耀蔵を相手にチームを組んで1発かましてやろうとする。善と悪がハッキリしていて読みやすく、終盤は早く結末が知りたくて一気読み。

2019/10/16

kei302

当りくじの番号?が決まる日が最高に盛り上がって面白かった。前半は主な登場人物の背景をつかむだけでOK。 解説等、すっ飛ばして読んでも十分堪能できる。なるほど、キャリーオーバーね。ため込んだお金の使い方に納得。

2019/10/24

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