KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

雨の日は、一回休み

雨の日は、一回休み

雨の日は、一回休み

作家
坂井希久子
出版社
PHP研究所
発売日
2021-06-11
ISBN
9784569849454
amazonで購入する Kindle版を購入する

雨の日は、一回休み / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

やすらぎ🍀

おじさんをつなぐ物語。昔はこうだったと拘る方が多い。周りからは察することができないと敬遠される。それぞれに置かれた境遇で積もるストレス。なぜ理解し合えないのか。当人も分からない。善処する。そんな固さが解れればきっと何かが変わる。協調。親和。軽快。明るさ。バランス感覚。大切なことに一つでも気づくことができたら、きっと空も透き通って見えるようになる。歳を重ねてからの自らへの挑戦。その高い壁は頂上が霞むほどだが、たとえ登りきれなくても登ろうと心に決めたことが望みとなる。不器用ながらも人は必ず変わることができる。

2023/06/09

kou

中高年の哀愁あるおじさん達を主人公にした連作短編集。一見、近寄りがたい人や頑固おやじも、心の中ではイロイロ考え感じているんだなぁと思った。時代の流れに乗れない感覚は、ちょっと分かる(笑)。個人的には、第2話の「時雨雲」が印象深かった。

2021/10/17

ウッディ

男性部下にセクハラで訴えられた課長、出世競争で後輩女性に先を越された定年前の部長、役職定年を迎え、風俗に走る次長、ネットで女子高生になりすました派遣社員、世直しと称し、文句ばかりのオジサン。スコール、時雨雲、涙雨、天気雨、翠雨など、雨に例えたタイトルで、時代に適応できない男性たちの悲哀を描いた連作集。パワハラ、セクハラなんて言葉もなかった時代に、上司からしごかれ、懸命に働くことが当たり前だったのに、部下には同じことが許されない理不尽さは、よくわかります。自分も心に雨が降った時は、一回休もう。

2021/12/28

Yunemo

読みながら、定年オヤジ改造計画の場面が想い起されて。登場する5人のおじさんたち、胸の内はどこかで家族のために生きてきたという自負心はあるのでしょう。が、世の中の流れについて行けず、というより察知できないままになのでしょうね。環境適応能力の衰え、裏を返せば唯我独尊のまま、ここまで。著者の視点が痛いほどに感じられて。言葉悪いけど女性の視点からすると、こういう風に見えてしまうんだ。本人も、周囲もつらい、でも本人ばかりの視点しか持てないおじさんの行く末、考えると想い起すこと多く身に沁みて。5つの場面の雨に納得感。

2021/10/17

kotetsupatapata

星★★★☆☆ まあ読んでいて反吐が出るくらいイライラする登場人物ばかりでした。 それにしても、坂井さん女性なのに何故ジイさん達の生態に精通しているんだか😅 恐れ入ります。 団塊ジュニア世代の小生ですが、四半世紀以上前に入社した時は、周り中がこんなオッサン達で溢れてましたね😢 今年も森とか張本とかポンコツ発言が相次ぎましたが、本人たちは何一つ間違っていないと思っている事が何よりの問題。 環境の変化に対応できない者は、恐竜のように滅びゆく運命なんでしょうけど、自分も気を付けねば・・

2021/09/19

感想・レビューをもっと見る