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異物排除社会ニッポン (双葉新書)

異物排除社会ニッポン (双葉新書)

異物排除社会ニッポン (双葉新書)

作家
宮崎学
出版社
双葉社
発売日
2014-04-02
ISBN
9784575154320
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異物排除社会ニッポン (双葉新書) / 感想・レビュー

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skunk_c

タイトルから想像した内容とはかなり異なっている印象。「ヤクザにも人権はある」という主張については同意するし、警察権力、マスコミ、そして政権に対する批判は、えらくとっちらかってるけど首肯できる部分も多かった。が、「ヤクザ」(父親がヤクザだったとのこと)稼業が弱者から金を得る面があることは全く不問。反原発のようだがでたらめな知識(例「プルトニウムは採れないのだから、結局は輸入に頼らなくてはならない」)が根拠じゃ説得力がないし、福島の避難民と避難先の住民の軋轢もどっちに立っているか不明。放談としての読み物かな。

2018/09/11

どら猫さとっち

日本は異物に関して、過剰に排除したがる傾向にある、ということを前々から思っていたが、アベノミクスの現在になってからは、ますます苛烈になっている。著者は排除に怒りをこめて批判する。排除の源は、民主主義にあった。東日本大震災後の復興が進まないのも、排除に原因があったのには驚き。排除を語らなければ、より良い社会は生まれてこない。『自己啓発病社会』に続く、熱く激しい社会批判の書。

2014/04/15

seichan

アベノミクスや暴対法の愚や、警察国家化やメディアに踊る国民などへの批判などなど。結局は夜郎自大な権力と提灯持ちのメディアとわれ関せずの大衆の相乗りで、何の討論もない多数決ごり押しの場当たり主義で進んでいるのが、民主主義の現実だと……。 「公衆とは幻であり、民主主義もまた幻なのだ」 最終章に出てくる、政治学者ウォルター・リップマンの「幻の公衆」や「世論」を読んでみたくなった。

2017/04/22

まゆまゆ

かつての戦時中国家のように、暴力装置として差別と排除行為を続けようとする現在の日本という国はこれからどうなるのか。特定の悪意とも言えないような些末なことでも、そこにメディアが入って排除行為を進めていく。その結果どうなるのか。少なくても平和で自由な世界が実現することはない。

2014/06/02

kilroy

⭐⭐2つ。宮崎学らしいような、らしくないような。この筆者の場合、社会を斬るにももっとマイノリティ視点を前面に出したほうが面白くなるのにな。時間ができたら「突破者」再読しようっと。

2015/03/09

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