終わりまであとどれくらいだろう
終わりまであとどれくらいだろう / 感想・レビュー
不純
6人の男女が東京で彷徨い、模索し、苦悶し、それでも前を見て生きていく様が止めどなく書かれていた。この6人は東京の狭い世界でで彷徨ってすれ違って、それぞれに不安と不確かな未来を夢見て這い蹲って生きている。誰か一人だけじゃない。みんな同じように何かに不安を抱えながら生きている。迷って迷って答えを出せずに日々をただ終わらせていく。流れゆく時間と流れゆく人の波に揉まれて、6人はまたバラバラ に。逃げ場はないけれど、行く当てもない。生きることに疲れた人たちが迷い込む人ごみで埋まったスクランブル交差点みたいな小説。
2010/08/25
hiroumononasi
どの人物も暗い先行きしか感じられないし、何一つ解決しないのが気に入らない。文章も一文一文が長すぎる。が、なぜかその文章が心地よくて一気に読ませる。これでハッピーエンドなら素敵なんだけど
2016/07/22
kawa
著者の「どうしてこんなところに」が良かったのでこちらも手にとった。6人の偶然交錯する1日を正に「あるがままの生活を記録する」ように描写していて、登場人物の非日常的日常を読者が追体験していくようだ。著者は音楽活動をした経歴もあるとのこと、文章にもオリジナルなリズム感があり、これはこれで楽しめた。
2014/12/15
Chie
6人の主人公が、それぞれ代わる代わる出てくるから、慌ただしい。群像劇らしく、みんなが出会って、なにかが起こるというわけではない。ただ単に、ある1日をそれぞれの視点から語るだけの話。無駄とも思える描写が多くて、日記を読んでいるみたい。ま、1日なんて、そんなもんだけどさ。ドラッグの話なんて入れなくても、フツーにある、ごくフツーの1日。
2010/02/15
Tomo
えーっとこの人は誰だっけな、どの人だっけな…、とページを捲って何度か確認した。ラストが爽やか。
2011/04/03
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