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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。

作家
青柳碧人
出版社
双葉社
発売日
2020-08-19
ISBN
9784575242898
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「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」のおすすめレビュー

お城に向かうかぼちゃの馬車が、通行人を轢き殺した!? 大人のためのメルヘン・ミステリ『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(青柳碧人/双葉社)

 日本の昔話をミステリ仕立てに翻案し、本屋大賞10位にランクインするなどの快挙を遂げた『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(双葉社)。その著者の青柳碧人氏が、第2弾となる作品を誕生させた。『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(双葉社)は、西洋童話の世界にわたしたちを誘う連作短編ミステリだ。

 主人公の赤ずきんは、バスケットにクッキーとワインを入れて旅をしている女の子。少しぐらい寄り道したっていいわ、という気分の彼女が出会ったのは、粗末な服は豪華なドレスに変えられるのに、なぜか靴だけは泥まみれにしてしまう残念な魔法使いだ。案の定、靴を泥だらけにされた赤ずきんが川で靴を洗っていると、洗濯をしている少女に出会う。

 シンデレラと名乗る彼女は、継母と義姉に、本名ではなく「灰」を意味する「シンデレラ」という汚い名前で呼ばれているそう。陰湿ないじめに、赤ずきんは腹を立てた。「私が文句を言ってあげる。お家へ連れて行ってよ」「行っても誰もいないわ。お母さまもお姉さまも、今日は舞踏会へ行っているん…

2020/8/22

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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 / 感想・レビュー

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鉄之助

「むかしむかしあるところに、~」の西洋版だった。赤ずきんが行くところ、行くところで死体と出くわす、シュールなミステリー。全くの荒唐無稽なフィクションかと思ったら、語源ともなっっている「灰」cinderとEllaが合体して、シンデレラになったとか、謎解きの伏線が至る所に張り巡らせてあったりとか、仕掛けが凝っていて楽しめた。マッチ売りの少女の栄華と没落。これも、一瞬の夢か? と思わせるエンディングは余韻が残る好印象。

2020/11/26

しんごろ

赤ずきん、コナン君ばりに事件を推理して解決していったね。赤ずきん、賢い子だね。しかし、メルヘンでなくてブラック。赤ずきんも含めて、私利私欲、欲望や野望だらけ。まあ、これが人間なんだねと思う。赤ずきんの決めゼリフ、すべての話でビシッと決めてほしかったけど、決めゼリフのない話もあり、そこは残念。ラストは原作に近づけたのか切なかった。

2020/12/06

しんたろー

童話シリーズ第2弾は、旅をしている赤ずきんが探偵役として『シンデレラ』『ヘンゼルとグレーテル』『眠れる森の美女』『マッチ売りの少女』での殺人事件を解く連作形式のファンタジーミステリ。赤ずきんの明晰な推理は楽しいし、魔法使い、人間の言葉を話す狼、テントウ虫が彼女を助けるので夢があり、それでいて人間の自己本位の欲望には痛烈な皮肉を浴びせていてビター味。前作よりミステリ色は薄くなった気がするが、主人公が続くことで小説としての面白さはアップしたと思う。無垢な子供には向かないが、大人が軽く楽しむには丁度良い娯楽作。

2020/10/14

ウッディ

赤ずきんちゃんが探偵となって、シンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、眠れる森の美女、マッチ売りの少女と出会い、殺人事件を解決して行きます。日本昔話をモチーフにした前作から、世界の童話を取り上げた本作、可哀想な物語の主人公たちはみんな腹黒く、小賢しく、いずれもイメージダウンが甚だしい感じでした。狼に飲み込まれた過去を持つ赤ずきんが、狼を怖がるシーンは笑えたが、本格っぽいトリックは、魔法が使える世界ではあまり説得力がなかった感じでした。アイデア勝負で勝った前作の二匹目のドジョウはいなかったような気がします。

2020/12/13

麦ちゃんの下僕

シリーズ第2弾は、“名探偵”赤ずきんが旅の途中で遭遇する様々な事件を解決する連作短編集。前作で度肝を抜かれた“発想力”に加え、今回は全体の“構成力”も優れていますね!僕のお気に入りは『ヘンゼルとグレーテル』を元にした「甘い密室の崩壊」…タイトルが実に秀逸ですし、オリジナルのストーリーを変更せずに新たな物語を生み出しているのも素晴らしいです!そして、最終章での『赤ずきん』&『マッチ売りの少女』のコラボは、もうお見事としか言えません!ただ、全体的にHな要素も…ますます子供には読ませられなくなりましたね(笑)

2020/08/23

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