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うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編 (アクションコミックス)

うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編 (アクションコミックス)

うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編 (アクションコミックス)

作家
相原コージ
出版社
双葉社
発売日
2022-10-20
ISBN
9784575317480
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「うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編 (アクションコミックス)」のおすすめレビュー

人気ギャグ漫画家が描くうつ病のリアル。外出や仕事もままならず、やがては“希死念慮”に怯える日々に…

『うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編』(相原コージ/双葉社)

 2017年時点で127.6万人(平成30年版厚生労働白書)にも上るうつ病の患者数は、外出自粛が求められていたコロナ禍でさらに増えたといわれている。日常生活がままならなくなるうつ病は、本人だけではなく、家族の生活も一変させる可能性がある。

 キャリア30年以上のベテラン漫画家・相原コージさんの新刊『うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編』(双葉社)は、相原さん自身の実体験をもとにした漫画だ。ギャグ漫画家ならではの視点で自身の経験をコミカルに描いた作品だが、いわゆる“普通”の日常を過ごしていた相原さんがうつ病を患い、やがては“死”にとらわれていく展開は、うつ病の怖さを赤裸々に伝える。

思い当たるきっかけ。横断歩道の青信号の意味すら迷うほど判断力も低下

 本書は全12話で構成されている。第1話「喪失」の冒頭で、相原さんは「私はマンガが描けなくなってしまった」と切実な一言をつぶやく。

 作業台で放心状態のまま宙を見つめる相原さんの姿は切なく、“もし自分も同じ状態に陥ったら…”…

2022/10/20

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<続きは本書でお楽しみください>

2022/10/22

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2022/10/21

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うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編 (アクションコミックス) / 感想・レビュー

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たまきら

20代の頃この作家さん、スピリッツで読んだなあ…と背表紙を見てぼんやり気づき、その後タイトルにギョッとして手に取りました。Et tu,相原さん…。赤裸々に描かれる彼の当時の記録、そして奥様への心配り…。自殺未遂の描写は今まで読んだ漫画の中でも一番恐ろしい描写の一つでした。すぐにつづきへ。

2023/08/06

りー

恐ろしい…鬱の再発。そう、この病気になると、判断力が低下するので、自分で何も決められなくなる。一つ判断するのが苦しすぎて、命を断った方が皆と自分の為だと強く感じる。奥さんが代わりに判断して入院手続きをしてくれたのが相原氏にとって幸いだったと思う。私は一人暮らし中に、(当時家族も色々あって言えなかった)入院するかしないかを決められず、手続きや入院の準備もできなかったので諦めて自宅療養になってしまったが、本当に危なかった。当時の主治医とも合わなかったので。読みながら今更よく生き延びたなぁと思ってしまった。

2023/08/18

かんやん

鬱病体験記というとスタイロン『見える暗闇』が思い出されるが、今思えばかなり文学的だったな、と。そしてギャグ漫画家の体験記は、やはりギャグ漫画的だ。鬱病が再発し、些細なことがトリガーとなって、アレコレ自殺を試みては次々と失敗するシーンが、恐ろしくもユーモラス。具体的な方法を検索しても、あまり出てこない仕組みになっているらしい。原因がある鬱は原因が取り除かれると治るけど、原因もなく自殺未遂するとは大鬱病だとお医者さん。自殺した友人知人を指折り数えてみると、10人。鬱になってきたので、思い出さないことにする。

2023/11/12

gtn

学生の頃、ビッグコミックスピリッツ連載の「コージ苑」「サルでも描けるまんが教室」に夢中になった。特に、"サルまん"の「とんち番長」は、ギャグセンスにおいて比類がない。あれから30年後、著者がうつ病を発症していたなんて。だが、自殺を図ったくだりに不謹慎にも笑ってしまった。大丈夫。元気回復されたことを確信する。

2022/10/21

活字スキー

【俺の漫画家寿命は57歳で尽きたのだ】独特の作風がたまらないギャグ漫画家の相原コージさん。ちゃんと通して読んだのは『真・異種格闘大戦』くらいなんだけど、久しぶりに見かけた新刊のタイトルが不穏度MAXだったのでたまらず購入。残念ながらタイトル通り非常に深刻な状況で、正直なんとコメントすればよいものか。【そんなことばかりが日々頭の中をグルグル回ってると、解決策はたったひとつしかないように思えてくるのだ】

2023/04/13

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