アレルヤ (双葉文庫) (双葉文庫 さ 29-2)
アレルヤ (双葉文庫) (双葉文庫 さ 29-2) / 感想・レビュー
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村上龍が、文学に戦争を止める力はないが、自殺を止める力はある、と言っていた。うまく言えないが「アレルヤ」のタフな明るさに励まされた。自殺を止めるかどうかは知らんが、この本には心を動かす力がある。
2011/10/16
k&j
結構前にたぶん曽我部恵一がブログかなんかで名前出しててなんとなく気になってた作家さん。ようやく読んだけど、いい!リズム感のいい文体で流れるように読めて、なんか身近なところにある格好良さなんだな。上京してすぐの頃に渋谷あたりで見つけたちょっと品揃えの違う本屋さんでプッシュされてて試しに買って読んだらすごくハマって嬉しい!みたいな、この作家は俺だけのもの!みたいな、そんな感じを久々に味わっている。とりあえず文庫になってるのがあと2冊あるみたいだからどっちも読んでみよう。
2016/10/03
xxxkayuxxx
どうやら僕はこういう文体が好きらしい。饒舌な、と言っても舞城王太郎のようなスピード感やドライヴ感ではない…リズム感とかビート感を受けたのは、たぶん作者の経歴とかを見てしまった先入観のせいだろうとも思うんだけど、それだけじゃなく、散りばめられた音楽のワードだとか、“2つの薬としてのダンス・ミュージック”だとか、なにより、CDアルバムに見立てられた12コの章からなる表題作が「この人実は結構テクニカルなミュージシャンなんじゃないか?」と思わせる。(あとがきを読んでると違うんじゃないかという気がするんだけどね…)
2011/10/10
FlowerLounge
★5 饒舌で的確ながらも、醒めた現実の前に出されるとちょっと気恥ずかしく居たたまれなくなるような文体が、同時代に生きる僕たちにとてもしっくりくる。どこまで語っても世界の果ては見えず、徒労に終わる、そのやるせなさが僕たちの心を打つ。ぱっと見は村上龍の『限りなく透明に近いブルー』と『69』をマッシュアップしてリミックスしたような印象。
2010/03/23
丸坊主
主人公(作家さん?)から、励ましの(怒りの?)グーパンチを、胸のど真ん中に受けたように感じました。とても素敵な本です。
2010/09/10
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