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ラジオ・ガガガ (双葉文庫)

ラジオ・ガガガ (双葉文庫)

ラジオ・ガガガ (双葉文庫)

作家
原田ひ香
出版社
双葉社
発売日
2020-05-13
ISBN
9784575523546
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ラジオ・ガガガ (双葉文庫) / 感想・レビュー

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masa

深夜ラジオが好きだった。関西にはヤンタンという愛称で呼ばれる若手芸人の登竜門的な人気番組があった。当時よゐこ、ますだおかだらブレイク確実なパーソナリティが並んだ中でも断トツで面白かったのがベイブルースだ。ボケの河本が突如入院し、僅か半月後の生放送で相方の高山から訃報が告げられた。あまりのあっけなさに唖然としたが、もっと驚いたのは本当に亡くなったのは前週で生放送時に隠していたこと。その日は河本の誕生日で、放送中に祝ってさえいたのだ。「ベイブルースのおもろい方がおらんくなった」僕は深夜にひとり、むせび泣いた。

2021/06/26

エドワード

ラジオは一人で聞くものだ。だから内省的になれる。本音で自分をみつめることが出来る。千差万別の人間が深夜ラジオを聞いている。心の機微にゾクっとする六編。芸人として人気者になった同級生を、売れない頃に助けたことを笑いのネタにされる「昔の相方」、放送作家になる夢と現実の板挟み「音にならないラジオ」が秀逸だ。私もラジオをよく聞いた。受験勉強中でも聞いていた。大学に入り、初めて出会うクラスメイトと共通のラジオで盛り上がった時は嬉しかったね。「本気にならないことの方がダサイ」という女子中学生の言葉が骨があって快い。

2020/05/30

@nk

初の原田作品はラジオにまつわる短篇が6つ。面白かった。特に「昔の相方」「音にならないラジオ」が印象的だったのは、主人公と自分に重なるとこが多かったからだろう。/実家を出た時、テレビがなかった長い間、私はギターアンプでFMをモノラルでかけていた。今では朝食を作り始めるときに聴く。ラジオって色々と丁度いいのが良い(全く説明になっていない)。/本作については正直なところ、読み違える表現などが前半にあり、ゴロッとした読み心地だった。でも後半以降は読む手は加速。最終章の冷たい手を握る場面、グッときました。

2021/03/03

のんちゃん

ラジオを愛する中学生からケアハウスに入居するお婆ちゃんまで、幅広い層を主人公にした短編集。実在のラジオ番組も登場し、ラジオ好きには楽しいと思える作品。かく言う私は昔から何かをしながら何かをすると言う行為が苦手で、その様な場面に登場の多いラジオには全くと言う程なじみがない。が、そこは原田作品、すっかり主人公達に感情移入してしまった。今はスマホでもラジオが聴ける時代。たまには夜更にラジオもいいかもしれない。すごく温かな気持ちになれる作品だった。さすが、原田ひ香作品でした!

2020/06/26

ponpon

新刊リストで気になって、手にした初めての作者さん。ラジオの深夜放送をキーに語られる6つの短編集。番組やパーソナリティは実在のものを使用していて懐かしさも覚える。登場人物は様々ながら、何れもが味わい深い。印象深いのは、作品内物語と同時に語られる「リトルプリンセス2号」は、何れが夢現か分からなくなる不思議な感触。また「昔の相方」と「音にならないラジオ」はかこと決別する物語だが、ほろ苦さが良いですね。終焉も近い民放AMの良さも伝えている素晴らしい物語群でした。他の作品も読んでみようと思います。

2020/06/18

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