「15年したら娘はどんな大人に…」依頼主に娘を重ねる祥子。元夫から娘との面会を延期されているが…/ランチ酒⑦
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最終更新 : 2021-05-20
1970年、神奈川県生まれ。2006年、NHK 創作ラジオドラマ脚本懸賞公募にて最優秀作受賞。 07年、「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞を受賞してデビュー。 『東京ロンダリング』『ラジオ・ガガガ』『ランチ酒』『まずはこれ食べて』『口福のレシピ』など著書多数。
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ドラマ化された『三千円の使いかた』(中央公論新社)や『一橋桐子(76)の犯罪日記』(徳間書店)の著者・原田ひ香さんの最新作『図書館のお夜食』(ポプラ社)。舞台となるのは東京郊外にある「夜の図書館」で、亡くなった作家の蔵書を集め有料で公開しているその場所は、人生に迷い疲れてしまった本好きの人々を癒す場でもあった。元書店員の20代女性を中心に描かれる、本と食事の物語。いったいどのような想いをこめたのか、原田さんにお話をうかがった。
(取材・文=立花もも)
――入場料千円はちょっと高いですが、夜の7時から夜中の12時まで、軽食や地ビールなどを楽しめるカフェもあって、何より亡くなった作家たちの蔵書が楽しめる。こんな図書館、本当にあったらいいのに……!と思いました。
原田ひ香さん(以下、原田):大阪の司馬遼太郎記念館や実践女子大学の向田邦子文庫など、一部の作家さんの蔵書は今も残されていますけど、管理には手間とお金がかかるから、よほどの大作家でない限りは難しい。でも、今ご存命の作家さんだって「あの人の本棚を見てみたい!」という方はたくさんいますし、残しておく…
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