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原田ひ香

職業・肩書き
作家
ふりがな
はらだ・ひか

プロフィール

最終更新 : 2021-05-20

1970年、神奈川県生まれ。2006年、NHK 創作ラジオドラマ脚本懸賞公募にて最優秀作受賞。 07年、「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞を受賞してデビュー。 『東京ロンダリング』『ラジオ・ガガガ』『ランチ酒』『まずはこれ食べて』『口福のレシピ』など著書多数。

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財布を買ったのは、4980円の「お財布セミナー」の受講者で…/財布は踊る⑤

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専業主婦の葉月みづほは、夫と息子の3人暮らし。ある夢のため、生活費を切り詰めながら月2万円を貯金し、ついに実現! …したはずだったが、なんと夫の借金が発覚し…。

大ヒット作『三千円の使いかた』の著者・原田ひ香氏が、「今よりすこし、お金がほしい」人々の切実な想いを描く長編小説!

※本稿は原田ひ香著の小説『財布は踊る 』(新潮社)から一部抜粋・編集しました。

『財布は踊る』(原田ひ香/新潮社)

第二話 財布は騙る  新品のヴィトンの財布を六万八千円でゲットして、水野文夫は「イエッス!」と机の下でガッツポーズをした。  抑えた声のはずだったが、隣の若い会社員風の女がちらりとこちらを見て小さく舌打ちした。淡いピンクのブラウス、薄茶色の髪は肩のあたりできれいにカールしている。  うぜえ。お前みたいな見た目も性格もブスな、婚活パーティの代わりにお財布セミナーに来ているような女とは絶対に結婚しないから覚えとけよ、という気持ちを込めてにらみかえした。  しかし、このセミナーには四千九百八十円も払っているんだから、確かにちゃんと聞かないともったいない。文夫は目の前の講師…

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228万の借金!? 金策に走る怒涛の日々…夫の実家もあてにならない!/財布は踊る④

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※本稿は原田ひ香著の小説『財布は踊る 』(新潮社)から一部抜粋・編集しました。

『財布は踊る』(原田ひ香/新潮社)

 そこからは怒濤の日々だった。  まず、次の休日に、みづほと雄太は圭太を連れてクレジットカード会社に行き、「リボ取引明細書」というものを出してもらった。  電話で話した時に聞いた通り、リボ払いの手数料という名の金利は十五%だった。 「二百二十八万の十五%は三十四万二千円になります。それを十二ヶ月で割りますと、二万八千五百円になりますので……」 「二万八千五百円ということはつまり」 「つまり、毎月お支払いいただいている三万円は、手数料分が二万八千五百円で、元金のお支払いは千五百円ということになります。ざっくりとですが」  では、借金の元金はほんの少ししか減っていないと…

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夫のひと言に覚えた妙な胸騒ぎ、やがて判明した事実/財布は踊る③

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大ヒット作『三千円の使いかた』の著者・原田ひ香氏が、「今よりすこし、お金がほしい」人々の切実な想いを描く長編小説!

※本稿は原田ひ香著の小説『財布は踊る 』(新潮社)から一部抜粋・編集しました。

『財布は踊る』(原田ひ香/新潮社)

 妙な胸騒ぎを感じるようになったのは、ハワイの記憶がまだ残る、十月の末のことだった。  発端は、雄太が預金通帳を開きながら「お、俺ってすごいなあ。クレジットカードをあれだけ使っても、やっぱり請求額三万なんだよな」と言ったことだった。  一瞬、首をひねった。そんなことあるわけがない。  ハワイでは思いっきり散財した。ウルフギャングでステーキを食べたし、なかむらのラーメンも食べたし、ハレクラニの海の見えるレストランで朝食も食べた。ヴィトンの財布を買った後、アラモアナで家族の買い物もした。圭太にはTシャツ二枚とアロハシャツを買ってやった。華やかなブルーに黄色のひまわり模様…

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ついに夢がかなう! 夫に通帳の数字を見せる日がやってきた/財布は踊る②

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専業主婦の葉月みづほは、夫と息子の3人暮らし。ある夢のため、生活費を切り詰めながら月2万円を貯金し、ついに実現! …したはずだったが、なんと夫の借金が発覚し…。

大ヒット作『三千円の使いかた』の著者・原田ひ香氏が、「今よりすこし、お金がほしい」人々の切実な想いを描く長編小説!

※本稿は原田ひ香著の小説『財布は踊る 』(新潮社)から一部抜粋・編集しました。

『財布は踊る』(原田ひ香/新潮社)

 二年ほど前から、みづほは月に二万円ずつ貯めていた。  五万の中から、食費約二万に日用品代(そこには十ヶ月前からは圭太のおむつ代なども含まれている)を引いたら、二万を貯金するためには自分が自由にできるお金はほとんど残らない。  みづほは貯金を始めてから、ほとんど服を買っていなかった。  実家に帰った時に、母に「これ、派手すぎるからみづほ着ない?」などと手渡されたチュニックやカットソーをもらう。母には行きつけのブティックがいくつかあって、店員とはほぼお友達状態だ。勧められるとすぐに買ってしまうらしい。通販も好きで、下着やストッキングはまとめ買いしている。そんなものも、…

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夫と息子の3人暮らしの専業主婦が、2年近く練っている計画/財布は踊る①

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大ヒット作『三千円の使いかた』の著者・原田ひ香氏が、「今よりすこし、お金がほしい」人々の切実な想いを描く長編小説!

※本稿は原田ひ香著の小説『財布は踊る 』(新潮社)から一部抜粋・編集しました。

『財布は踊る』(原田ひ香/新潮社)

第一話 財布は疑う  葉月みづほはルイ・ヴィトンの財布が欲しい。  浴室のシャワーって最初にお湯を出す時、温度が上がるまでしばらく時間がかかりますよね。いったい、どのくらいの水が流れているのでしょう? あなたは自分の家のシャワーがお湯になるまで、何リットルの水が無駄になっているのか、正確に知っていますか?  我が家(平均的なマンションです)のシャワーの場合は、六リットルです。季節などで多少の変化はありますが、冬でも夏でも一リットルくらいの誤差しかありません。  なぜ、それがわかるかと言いますと、私は一度、家中の洗面器、ボウル、グラスなどを使ってその量を量ったからです…

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王者は、『かがみの孤城』をレビューしたはるまちさんに決定! 【読書メーター×ダ・ヴィンチ「第6回 レビュアー大賞」】

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 日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』が連動してベストレビュアーを決定する「レビュアー大賞」。9月20日(月)の課題図書発表から約3カ月間の審査・投票を経て、“ベスト・オブ・ベスト・レビュアー”が12月16日(木)に決定しました。

「レビュアー大賞」は課題図書8作品のレビューを一般公募。予選・本選を経て作品ごとにベストレビュアーを1名ずつ合計8名を選出、さらにベストレビュアー8名の中から“ベスト・オブ・ベスト・レビュアー”1名を選出するという企画。6回目となる今回の結果は以下の通りとなりました。

【ベスト・オブ・ベストレビュアー】 はるまちさん:『かがみの孤城(上・下)』(辻村深月/ポプラ社)

『かがみの孤城(上・下)』(辻村深月/ポプラ社)

【ベストレビュアー】 スイさん:『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ/文藝春秋) MOCCOさん:『春夏秋冬代行者 春の舞(上・下)』(暁佳奈/KADOKAWA) inarixさん:『きみはだれかのどうでもいい人』(伊藤朱里/小学館) natsukoさん:『ある男』…

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「読むだけで節約上手になれそう」と話題!! “実用小説”『三千円の使いかた』原田ひ香さんインタビュー

「読むだけで節約上手になれそう」と話題!! “実用小説”『三千円の使いかた』原田ひ香さんインタビュー

〈人は三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った。〉という一文から始まる原田ひ香さんの小説『三千円の使いかた』(中央公論新社)。文庫化したことで改めて注目を集めている本作は、お金の使い方から見えてくる自分の本質と、どんな人生を歩んでいきたいかという願いを、ひとつの家族を中心に描きだす一方、日々の節約術から保険や預金の見直しまで、役立つ情報が満載の「実用小説」だ。どんな人にとっても切実な、お金をテーマに家族小説を書こうと思ったのはなぜなのか? 原田さんにお話をうかがった。 (取材・文=立花もも 撮影=松本祐亮)

――〈三千円くらいの少額のお金で買うもの、選ぶもの、三千円ですることが結局、人生を形作っていく〉という冒頭の一文にはっとさせられた読者は多いと思うのですが、なぜこのテーマで小説を書こうと思ったのでしょう?

原田ひ香さん(以下、原田) 以前から、家族の節約小説を書いてみたいなと思っていたんです。実は私、節約雑誌を読むのが大好きで。もう10年以上、購読し続けてきたことが、結果的に、社会の定点観測になっているんですよね。たとえば、東日本大震…

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ベストレビュアーを決めるのはあなた! 本好きたちによる熱いレビューが大集合の読書メーター×ダ・ヴィンチ「第6回 レビュアー大賞」第2次審査投票が開始

ベストレビュアーを決めるのはあなた! 本好きたちによる熱いレビューが大集合の読書メーター×ダ・ヴィンチ「第6回 レビュアー大賞」第2次審査投票が開始

 日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』が連動し、ベストレビュアーを決定するコンテスト「第6回 レビュアー大賞」の優秀レビュアー24名が決定し、第2次審査投票が開始されました。

 同企画は、課題図書8作品のレビューを募集し、予選・本選を経て作品ごとにベストレビュアーを1名ずつ決定。さらにその中から“ベスト・オブ・ベストレビュアー”を選出するというもの。

 課題図書のラインナップは、公開中の映画が話題の瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』や、本屋大賞受賞作(2018年)の辻村深月『かがみの孤城』を含む注目の8作品。現在、優秀レビュアーに選出された各作品3名ずつのレビューは、特設ページで見ることができます。

 課題図書を読んだ人も、まだ読んでいないという人も、優秀レビュアーの素晴らしいレビューを読み「これは!」と思うレビューに投票してみましょう。投票期間は2021年11月28日(日)まで!

〈第6回 読書メーター×ダ・ヴィンチ レビュアー大賞2021〉 【開催⽇時】 投票期間:2021年11⽉15⽇(⽉)12:0…

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財布は踊る

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作家
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出版社
新潮社
発売日
2022-07-27
ISBN
9784103525127
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一橋桐子(76)の犯罪日記 (徳間文庫 は 45-1)

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作家
原田ひ香
出版社
徳間書店
発売日
2022-08-09
ISBN
9784198947699
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古本食堂

古本食堂

作家
原田ひ香
出版社
角川春樹事務所
発売日
2022-03-15
ISBN
9784758414166
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人生オークション (講談社文庫)

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作家
原田ひ香
出版社
講談社
発売日
2014-02-14
ISBN
9784062777605
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事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング (集英社文庫)

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作家
原田ひ香
出版社
集英社
発売日
2022-05-20
ISBN
9784087443844
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彼女の家計簿 (光文社文庫)

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作家
原田ひ香
出版社
光文社
発売日
2016-07-12
ISBN
9784334773205
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ランチ酒 今日もまんぷく

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作家
原田ひ香
出版社
祥伝社
発売日
2021-06-10
ISBN
9784396636098
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老人ホテル

老人ホテル

作家
原田ひ香
出版社
光文社
発売日
2022-10-19
ISBN
9784334914929
作品情報を見る

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