逆転泥棒 (双葉文庫 ふ 31-04)
「逆転泥棒 (双葉文庫 ふ 31-04)」のおすすめレビュー
初恋相手から夫の殺害を依頼された…？ 『逆転美人』作者が描く、前科二犯の泥棒を襲うどんでん返しとは
『逆転泥棒（双葉文庫）』（藤崎翔/双葉社）
予想を上回る逆転劇でミステリーファンを唸らせた『逆転美人（双葉文庫）』（藤崎翔/双葉社）は、ラスト1ページまで読み応えのある小説。藤崎氏がちりばめた仕掛けの意味に気づいた時、思わず感嘆の声が漏れた方も多かったことだろう。
そうした衝撃を再び得られるのが、『逆転泥棒（双葉文庫）』（双葉社）。今回の逆転劇は、ひとりの泥棒が主人公。ひょんなことから初恋相手と偶然再会し、彼の人生は変わっていく。
■前科二犯の泥棒が初恋の相手を救うために「殺人」を計画！ 前科二犯の泥棒・善人（ヨシト）は出所後、泥棒仲間であるスーさんのもとへ。そこでおすすめの物件を教えてもらい、後日、盗みに入る。真新しく、見るからに金持ちそうなその住宅には予想以上の金銭や高級品があり、善人は浮足立った。
だが、次第に善人は妙な気分に。なぜか、懐かしさがこみ上げてきたのだ。もしかして、以前、盗みに入ったことがあったのだろうか。モヤモヤしながら本棚に目をやった時、飛び込んできたのは、自身の出身校の卒業アルバム。なんと、善人が空き巣に入ったのは、初恋…
2023/10/11
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逆転泥棒 (双葉文庫 ふ 31-04) / 感想・レビュー
タイ子
「あなたに会えて困った」の改題文庫本。前科二犯の男が出所した。まずは空き巣の先輩の所にお世話になることに。早速彼から紹介された空き巣の仕事。何と、その家は男の初恋相手の家だったから驚いた。後日、再会した彼女は相変わらず美しく医者の妻という恵まれた人生を送っていた。かのように見えたが夫に不満があり殺人依頼までしてきた。物語は2人の青春時代の過去と現在を行き来しながら展開。懐かしい過去の世界が現在との繋がりを上手く展開させるので思わず前のめりになってしまう。ノスタルジックな罠にハマる気持ち良さ。やられた！
2023/11/18
坂城 弥生
なるほど、こうきますか!
2023/12/09
ハゲおやじ
逆転シリーズ？２作目。今回は、幼馴染の３人の動向を犯罪者となった１人の目線で進行。出所直後に幼馴染であり初恋の人に会う事から大きな策略に飲み込まれて行く。子供の頃の回想に振り回されるが、ラストは前作よりも私は好きである。…って 凄い組織的な策略だよね。スーさんが良い味だしてたし、マリアの演技にも驚き！ ちょっと頭が こんがらがるけど「そういうオチぃ」みたいな感じで、御都合主義だけど 良い話だったと私は思うね。人が死なないのが 前作との違いかなぁ（厳密には １人死んだね）。
2023/12/29
タケチヨ
タイトルは改題されているが単行本の『あたに会えて困った』のほうが個人的には好き。現在と過去が交互に語られる物語だが同じ青春時代を過ごした方々なら懐かしくなるような時事ネタがてんこ盛りで、おそらくは作者の実体験もいくつか含まれているのだろうなと思う。終盤での藤崎マジック炸裂の直後は一瞬脳内パニックに陥るが、ラストは少し切なくて涙腺が緩んでしまった。友達っていいもんだなーと感慨深い読後感でした。
2023/10/25
ren5000
前回の逆転がびっくりしたので今回はと思って期待したけどそこまでサプライズはなかったかな。でも小説自体は面白いし次の逆転に期待します。
2024/01/13
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