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東京日記4 不良になりました。

東京日記4 不良になりました。

東京日記4 不良になりました。

作家
川上弘美
出版社
平凡社
発売日
2014-02-14
ISBN
9784582836424
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ジャンル

東京日記4 不良になりました。 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

『東京日記』の最新刊だが、今回はやや不調。最近はシリアスな路線で小説を書いているので、「うそばなし」の呼吸が鈍ったか。一度だと面白くない現象も、二度、三度繰り返されると笑いを生じさせるものだか、今回はこの手法に頼り過ぎだ。かなぶんの話題、コウモリの話題、外国旅行の話題などはいずれもこれ。終盤の「ウナギイヌ」あたりからは、盛り返してくるのだが。このシリーズの魅力は、思いがけない発想の飛躍にこそあるのだし、そこに彼女独特のオトボケ感が加わってこそなのだ。

2014/11/06

ちょろんこ*勉強のため休止中

他者不在な印象。この日記は基本的には川上さん一人対”世界”である。他人は出てくるが、人間としての存在感が希薄に感じられた。興味深い対象物、という感じ。自身で友達が少ない、と書いているが友達が必要のない、一人で自己完結して過ごせるタイプの人なのだろう。どこか異形の世界のようなところもあり、とんちんかんなやりとりもあったりして吹き出したことも。日常生活の切り取り方に一定感がなかったので、不思議で魅力的な場所に行って帰ってきたみたいな後味。川上のさんのペースに巻き込まれ、心地よい疲れと読後感を感じた。

2014/07/08

hiro

川上弘美さんの本を読んでいるのは、芥川賞受賞作の『蛇を踏む』だけだったが、『不良になりました。』という題名にひかれて、この本を図書館で借りることにした。女性が電車の中で黒革のカヴァーの文庫本を読んでいるシーンの描写がすばらしいので、さすが芥川賞作家だと関心して読んでいたが、川上さんが何を読んでいるかとのぞいてみると、『部長 島耕作』だったとか、クスッと笑わせてくれるところが満載の日記だった。また『東京日記シリーズ』と、代表作の『神様』、『センセイの鞄』あたりの作品を読んでみようと思う。

2014/06/22

めしいらず

シリーズ第4弾。肩の力が抜け切ったような語り口は日記形式だからかな。カワカミさんの周囲で巻き起こるウソみたいなホント(?)の話(たぶん...)。いつもの深い余韻はないけれど、行間から滲み出るユーモアに乗せられて、終始、ニマニマ、クスクス。「川上弘美」に興味はあるけど何となく躊躇っているって方も、このシリーズならすんなり著者に馴染めるかも♪

2014/03/09

りえこ

このシリーズ、大好きです。今回も面白かった。表紙や文字の並び方や挿し絵や、全てが好みです。前の日記より、私の周りにもありそうな内容になっていました。

2014/08/01

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