おれに聞くの?: 異端文学者による人生相談
おれに聞くの?: 異端文学者による人生相談 / 感想・レビュー
starbro
山下 澄人の4作目は、人生相談でした。相談者が期待しているような回答はほとんどありませんが、著者のカラーが色濃く出ていて笑えます。世の中にこんなにも小説を書いている人がいるんでですね❓ https://www.heibonsha.co.jp/book/b622274.html
2023/07/03
榊原 香織
知らない作家さんだったが、難し気な質問にもサラサラ答えている。 変な質問の多いこと。読んでて意味が取れないような。創作系の人々なのか?普通人じゃなさそう。MondというSNS?掲載
2023/12/04
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
初著者。「”どう思いますか?”と聞かれて”こう思う”といっただけだ」。ほんまに、その通りや。書きたいものを書けば、それを読みたい人が読んでくれるだけのこと、読んでくれない人向けに書き方を変える必要などないのだ、と思わされました。
2023/09/09
しゅん
山下澄人がほんとに人生相談に応えているのだが、すべての答えに共感や解読の仕草はなく、悩み自体を脱臼してある種の問いを罠と呼び、著者の体験に基づく描写がズレた回答のように差し出される。寄り添った回答に比べれば残酷、しかしなにか強い強いしなやかさがあってずっと手元に置いておいてたまに読み返したくなる本。たのしかった。
2023/07/12
道楽モン
人生相談というのは一つの文学ジャンルだ。そのスタイルは千差万別であり、質問に対するスタンスこそが文学的表現の表明に等しい。まあ、多くの質問が切羽詰まったものではなく、他愛の無い承認欲求や自己肯定感を得るためのお手軽な暇潰しであるか、質問者にいささかの問題があるケースが殆ど。深刻な問題であれば、わざわざ人生相談しない。さて、この本では質問に真正面のから回答は皆無だが、一貫して自分の人生観を説いている。その崩れない姿勢こそ真摯であることの証明だと思う。山下澄人氏の作品は未読なれど、既刊全て買ってしまった。
2023/07/30
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