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羽あるもの

羽あるもの

羽あるもの

作家
吉田篤弘
出版社
平凡社
発売日
2024-01-26
ISBN
9784582839487
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羽あるもの / 感想・レビュー

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けんとまん1007

静謐な時間・空間がここにある。夜伽話という言葉がフィットしている。自分のとっての羽は何だろう?時間が流れる。思いがつながる。その先にあるのは・・・その根底にあるのは・・・。それを考える。

2024/03/20

Ikutan

『文字は目に見えるものではありますが、文字が指し示す物ごとは、ときに、見えざるものを含みます。文字は見えるものと見えざるものの架け橋であり、それゆえ、双方にその身を委ねることができるのです』今回の吉田さんはいつもと異なる幻想的な内容。庵でわたくしが見た、光を纏った青年。冥界と現世の間をさまよう。和尚に尋ねれば野狐がこたえを知っているという。現れた文字は体の芯まで染みわたり、野狐の声音と類似した声となって囁く「羽あるものを」。時代も不明で、掴み所もないけれど、おとぎ話のような心地のよい不思議なお話でした。

2024/04/11

カフカ

最 & 高。舞台は古き日本。羽あるものについて調べる人物。そこに和尚と野狐を交えて紡がれる夢のような短篇集。静謐で美しい文章、でも硬質にはならなくて柔らかさや温かみを感じる語り口。すべてを噛み締めながら、たいせつにゆっくり読んだ。わたしはこういうのを求めてたんだ…。続編もあるようなので楽しみで仕方ない。

2024/02/07

ルシ猫

"いにしえより伝え聞く羽あるものをめぐる綺譚" 静かで柔らかく、ゆるやかな夜伽話。 さらっと全て読み終えてもなお夢うつつ。 どうかつづきを読めますように。

2024/03/14

あじ

”こんこん“とした在り方が、根雪であったか……。幽境に身を任せゆったりと漂った、佳き物語。

2024/04/26

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