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タケノコごはん (ポプラ社の絵本 31)

タケノコごはん (ポプラ社の絵本 31)

タケノコごはん (ポプラ社の絵本 31)

作家
大島渚
伊藤 秀男
出版社
ポプラ社
発売日
2015-08-07
ISBN
9784591145777
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タケノコごはん (ポプラ社の絵本 31) / 感想・レビュー

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☆よいこ

絵本(戦争テーマ)パパが小学校に行っていたころ、日本は戦争をしていた。友だちのさかいくんは、戦争でお父さんが亡くなっても泣かなかった。でも、たくましい元担任も戦死してしまった。新しい先生は優しくて色白で話し上手で、子どもたちは先生が大好きだった。その先生も戦争に行くという。先生の家を訪ねた子供たちはタケノコご飯をごちそうになる。さかいくんは涙を流す。▽映画監督の大島渚監督が、息子の宿題で書いた作文を絵本にしたもの。先生も思い切った宿題をだされたものだ。読み聞かせ約10分。

2021/11/24

忌野清志郎そっくりおじさん・寺

ご存じ『戦場のメリークリスマス』の映画監督(私は『御法度』が好きである)・大島渚の絵本。とは言ってもこの本が出たのは監督の没後。わざわざ書いたストーリーではない。監督の息子・武さんが少年時代に学校から「親に思い出を作文に書いてもらう」という宿題を出され、監督に頼むとすぐ書いてくれて、クラスで一番に提出した作文を絵本にしたものである。これがなかなかいい絵本なのだ。戦時中に少年だった大島監督。クラスの立派なガキ大将が戦争で父を失った途端、弱い者いじめを始める。そんな子供達が慕う色白の担任が戦争へ…。お薦め。

2016/05/12

chimako

「先生、戦争なんかいくなよっ」さかいくんのこの一言が全て。涙を流しながら訴えるさかいくんとぐっと堪える色白の先生。二人の顔が戦争のなんなのかを語っている。伊藤秀男氏の多彩で力強く勢いのある絵が大島渚監督の作文を素晴らしい絵本にした。この企画にも拍手。良い本でした。教えていただいてありがとうございました。

2016/09/21

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

大島渚さんが子供の頃に体験した話。父の戦死した後より少しずつ変わっていった「さかいくん」が、戦争に向かう先生に最後に言った一言がグッと心に響いた。戦争の悲惨さを子供目線で教えてくれる。「けんかのきもち」の伊藤秀男さんの絵がとてもピッタリでした。

2019/12/17

gtn

大好きな人の命を絶ち、残された者の心を引き裂き、タケノコ御飯をみんなで食べるという細やかな細やかな喜びさえ奪ってしまう。それが戦争。

2020/07/23

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