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明日、世界が消える前に (ポプラ文庫ピュアフル し)

明日、世界が消える前に (ポプラ文庫ピュアフル し)

明日、世界が消える前に (ポプラ文庫ピュアフル し)

作家
霜月りつ
出版社
ポプラ社
発売日
2018-09-05
ISBN
9784591160084
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「明日、世界が消える前に (ポプラ文庫ピュアフル し)」のおすすめレビュー

“幸せ”ってなんですか? 読めば明日への希望がみえる『明日、世界が消える前に』

※「ライトに文芸はじめませんか? 2019年 レビューキャンペーン」対象作品

『明日、世界が消える前に』(霜月りつ/ポプラ社)

「ねえ、タイチ。あんた幸せってわかる?」 「シアワセ?」(中略) 「そうよ、あんた、今、幸せ? 幸せなら幸せだと言ってね。あたし、あんたにそう言ってもらわなきゃいけないのよ」 「わかんない、シアワセってなに?」

 幸せになりたい、と人は言う。だが、その“幸せ”とは、具体的にはなんなのか。『明日、世界が消える前に』(霜月りつ/ポプラ社)の登場人物は、回答に困るそんな問いを、待ったなしの状況で突きつけられることになる。

 朱音は、入社式を控えた新社会人だ。苦労の末に内定を勝ち取り、父と同じ食品関係の会社に就職することになっている。父は、朱音が生まれる前、交通事故で亡くなった。父のぶんまで自分を大切に育ててくれた母親に、これからは楽をさせてあげたい。意気揚々と入社式に向かう朱音だが、その道中、歩道橋の階段で足を滑らせてしまった!

 転倒したはずの朱音が目を開けると、そこは白いもやに包まれた奇妙な空間。朱音の前に現れたのは、スーツを着込…

2019/1/26

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読書メーター×ダ・ヴィンチ「ライトに文芸はじめませんか? 2019年 レビューキャンペーン」開催!

 株式会社トリスタ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:橋場一郎)が運営する日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』(KADOKAWA)は、2月4日(月)より「ライトに文芸はじめませんか? 2019 レビューキャンペーン」を共催で実施する。

「ライトに文芸はじめませんか? 2019レビューキャンペーン」では、対象作品を読んで読書メーターに感想を投稿してくれた方の中から抽選で80名様に図書カードネットギフト2,000円分が当たる。

 また、レビューキャンペーンの先行企画として、1月28日(月)よりフェア対象作品8作品セットが抽選で10名に当たるプレゼント企画を読書メーターで行う。

 レビューキャンペーン開催に伴い、日本出版販売株式会社の協力のもと、2月4日(月)から3月中旬まで全国約300店舗(日販取引書店)で、「ライトに文芸はじめませんか? 2019 フェア」が展開される。

【対象作品】 『幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ』(知念実希人/新潮社) 『昨日の僕が僕を殺す』(太田紫織/KADOKAWA) 『もう一度、…

2019/1/28

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明日、世界が消える前に (ポプラ文庫ピュアフル し) / 感想・レビュー

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ポップノア@背番号16

読友Mさんのおすすめ。ハートウォーミングな短編集です。生と死の狭間にある死整庁。そこに迷い込んだ人達には、時間内に指定された相手を幸せにするという試練が与えられ、クリアできれば生き返ることが出来ます。その場合、お互いの記憶は消されるのですが、現世でも関係が続いて行きそうな終わり方が良いですね。学園祭前のいじめの話が特に気に入りました。ただ、短編集ゆえ展開が速いのはいいんだけど、もう少し脚色されているとより感動したんじゃないかなぁ。あと、内容と表紙のミスマッチ感が半端無いです。こんな女の子、出て来た?(笑)

2019/05/05

正直この手のものは好きではなく、全く期待していなかったのだが、読んでみたら割と面白く、止まらないというか、楽しく軽快に読めた。6話あって、いろんなシチュが出てくる。特にバレンタインの天使の話が良かったかな。どれもいい話で感動タイプ。病院の待ち時間に読むのにちょうど良かったです。

2019/04/16

よっち

あの世とこの世の狭間で、時間内に相手を見つけ幸せにすることで生き返りを提示する「死整庁」。迷いこんできた人々に与えられる試練を描く物語。ついていないまま交通事故死したOL、文化祭準備中に事故に遭った女子高生、長く病床にある少女、クジラツアーでボートから落ちた女性、そして入社日に転落した新入社員。職員アガタとイルマの案内でそれぞれが戸惑いながらも向き合うようになってゆく展開はアガタとイルマの物語でもあって、生きる意味を見失いかけていた登場人物たちがが前向きになれる希望を得てゆく結末はなかなか良かったですね。

2018/09/28

sakai

うっかりとっても泣いてしまった。「死」を扱う物語に入り込むかどうかは読み手の精神状態に左右される部分がかなりある。活力漲る時に読んでもそこまで刺さらないことも、弱っている心にはグサグサと刺さってゆく。だからといって読みながら落ち込んでいくわけではなく、自分も頑張ろうと思わせてくれる結末が揃っていたので、素直に「読んで良かったなぁ」と思えた。ちょっぴりお疲れの人におすすめしたい。あっという間に読めるし、とても癒された。

2019/02/23

まさ

献本にて。短編集です。事故や事件などで生と死の狭間にやって来る各話の主人公達。そこに死整庁の職員であるアガタとイルマが現れ、”定められた時間内に相手を幸せにする”という生き返りの為の試練を与える、という話。帯にあるような涙が溢れる、ということはないが^^;ほっこりする話でした。「バレンタインの天使」が良かったかな。アガタとイルマにも結末があり、すっきりしました。

2019/02/17

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