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あずかりやさん まぼろしチャーハン

あずかりやさん まぼろしチャーハン

あずかりやさん まぼろしチャーハン

作家
大山淳子
出版社
ポプラ社
発売日
2020-12-09
ISBN
9784591168967
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「あずかりやさん まぼろしチャーハン」のおすすめレビュー

累計30万部突破の人気シリーズ、待望の最新刊! 1日100円でなんでもおあずかりします──『あずかりやさん まぼろしチャーハン』

『あずかりやさん まぼろしチャーハン』(大山淳子/ポプラ社)

 大掃除をしていると、ため息をつきたくなることがある。着られなくなった洋服、はじめのほうだけ書きこんだノート、薄っぺらくなったタオル。無造作にゴミにすることができないのは、それらに思い入れがあるからだ。人に譲るわけにもいかず、捨ててしまう決心もつかず、そのままにしていては大掃除が終わらない……そんなとき、その品物を、タダ同然の値段であずかってくれる場所があるとしたらどうだろう?

「あずかりやさん」シリーズに登場する「あずかりや」は、まさにそんな商いをしている店だ。古ぼけた商店街にあるこぢんまりとした木造建築。そこにかかる藍色ののれんをくぐると、静かなたたずまいの青年が、分厚い紙の束をなでている。彼は、読書をしているのだ──目ではなく、その大きな手のひらで。あずかりやの店主・桐島透は、目が見えない。

 桐島は、「あずかりや」をはじめて利用する客にこう伝える。

「一日百円で何でもおあずかりします。あずかり期限を決めていただき、料金は前払いとなります。期限を過ぎても取りに見えない場合は、こちらで処分…

2020/12/23

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あずかりやさん まぼろしチャーハン / 感想・レビュー

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美紀ちゃん

優しい店主みたいな、ゆるゆるとしたこの文章が好き。 黒電話の話、友達と話す時の桐島くんがいつもと違って若者。 まぼろしのチャーハンのレシピは卵とおかかだけ。お母さんがあずかりやさんに教えてもらい作ってみたが、あの味には追いつかない。だから幻のチャーハン。あの日とても心細く、そんな時に知らない人が温かい食べ物をこしらえてくれたその喜びがあの味だったのかも。 不安の中にさす一条の光。それが隠し味。 鞄がヴィトンだった話はびっくりした。 光がさした✨ 文人木に世界を見た桐島くんは旅をしてみたいと言った。意外。

2021/02/06

初美マリン

ますます好青年になっていた桐島、赦しをともない、誰をも拒絶せず、受け入れると表現されるような。さわやかでした。

2022/06/05

hundredpink

今回は擬人化した物視点多め。良

2021/04/24

chimako

大好きなシリーズ四作目。どのお話も沁みる。一話目は手紙を預けた女の子のその後。お相手の男子は栗原一歩。えっ、神様のカルテは一止か。歩むと止まる。偶然?などと作品に関係ない事を思いながら本当に楽しい読書だった。……桐島くんが預かるのはただの「品物」ではないのだな。目が不自由な店主を騙す悪い輩もいなくはない。預かりものの五月の枝を折る恥知らずなおばさんもいる。けれど何故だろう、桐島くんの前ではみんなが素直で心正しくなってしまう。預けるものはないけれど桐島くんの佇まいを感じにあずかりやさんののれんをくぐりたい。

2021/07/16

ジュール リブレ

シリーズものは当たり外れがあるけれど、この『あずかりやさん』は、巻を重ねるほどに良くなっていく。本作は5作の短編。表題にあるような幻の味わいをお楽しみください。

2021/03/25

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