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予期せぬ結末2 トロイメライ (扶桑社ミステリー)

予期せぬ結末2 トロイメライ (扶桑社ミステリー)

予期せぬ結末2 トロイメライ (扶桑社ミステリー)

作家
チャールズ・ボーモント
井上雅彦
深町眞理子
宮脇孝雄
村上博基
矢野浩三郎
伊藤典夫
植草 昌実
出版社
扶桑社
発売日
2013-09-25
ISBN
9784594069223
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予期せぬ結末2 トロイメライ (扶桑社ミステリー) / 感想・レビュー

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KAZOO

予期せぬ結末の第2集はチャールズ・ボーモントという作者で私には初めての作家です。13の短編が収められていて、私には楽しく読ませてくれるものばかりです。このシリーズは大当たりです。怪奇小説とはまた異なるのですが、それらしき薫りを入れたもので非常に楽しめます。SFの分野のもあったりでさまざまなかわった小説が楽しめます。

2016/08/02

HANA

所謂「奇妙な味」の短編集。どちらかというとSF寄りかな。「秘密結社SPOL」や「変身処置」等、ディストピア物にいいものが多いように思えた。特に後者は『ポラード病』同様、同調圧力を描いた傑作だし。ただ個人的に気に入ったのは抒情性を湛えた作品かな。「とむらいの唄」「終油の秘蹟」とかは読後の寂しさがなんとも言えない。「フリッチェン」は評判に違わぬ出来だったし。こういうジャンルに捕らわれないような奇妙な作品群一時期輝いていたものの最近は見受けられない。過去のものにするには惜しいものばかりなんだけどなあ。

2016/03/15

藤月はな(灯れ松明の火)

ボーモントは外れがなかった!寧ろ、大好きな作品ばかりでベストを選ぶの辛い・・・。「フリッチェン」がとても好きです。ろくでなし親子(人間)よりも人間らしいグロテスク生物(内蔵や骨を養分にして成長する多数の触手と牙付き)、可愛すぎる^^当時、赤(共産主義)狩りが起こっていたアメリカを皮肉ったとされる全体主義によるディストピアを描いた「変身処置」と環境問題のしっぺ返しを描いた「老人と森」は考えさせられました。おじいちゃん、無事でいてくれたらいいな。「終油の秘蹟」に泣かされました。いい意味で反則すぎるでしょう。

2014/08/15

ほりん

【奇妙な味海外読書会’22】作者のチャールズ・ボーモントは、昭和の時代に放送されていたアメリカのTVドラマ「ミステリーゾーン」に多くの脚本と原作を提供した作家。この短編集には彼の「普通じゃない小説」が集められている。吸血鬼、悪魔、未知の怪物、デストピア…さらにひねりの効いた結末。一作ごとに唸ってしまった。まさに「奇妙な味」を楽しんだ。

2022/05/14

hydrangea

文庫で手軽に愉しめる異色作家アンソロジーシリーズ第2集。本作もボーモント作品中、殆ど目にしたことのない13篇が収録されており、どれも彼ならではの作風を堪能できました。よっぽど人間の方が、、、と思わせる「フリッチェン」、登場人物?達が風変わりなディストピア小説「集合場所」、現在の私達には耳の痛い「老人と森」が個人的に印象に残りました。また、最終篇に収録された「終油の秘蹟」でしんみりと本を閉じることができるのも本書の良い点ではないかと思います。

2015/03/15

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