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驚きの「リアル進化論」 (扶桑社新書)

驚きの「リアル進化論」 (扶桑社新書)

驚きの「リアル進化論」 (扶桑社新書)

作家
池田清彦
出版社
扶桑社
発売日
2023-09-01
ISBN
9784594095710
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驚きの「リアル進化論」 (扶桑社新書) / 感想・レビュー

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のぶのぶ

「大進化の原因は、発生システムの変更、厳密に言うと発生システムの重層化。」「大きな進化ほど、突発的でエポックメイキングな出来事によってドカンと起こる。」「そしてその後の細かな修正、つまり種をまたがないレベルの小進化を、突然変異や自然選択が担っている。」構造主義進化論やネオ・ダーウィニズムの言葉を理解。メンデルのエンドウマメの実験の話は面白い。7つの変質形質に関わる遺伝子が独立した染色体に乗っていたのが興味深い。読了したが、自分の疑問、昆虫の擬態などの進化は、これだけでは、答えにならない。

2024/02/07

Tomomi Yazaki

先生の提唱するリアル進化論とは一体どのようなものなのでしょうか。現代ではネオダーウィニズムが広く知られているけど、それで全て説明できるとは限らない。大進化なんて到底解明できないからこそ、いまだに研究がなされているのです。本書はそれを説明するにあたり、進化論の歴史概論から始まる。そして導き出される能動的適応論。事象ごとに切り張りしたようなネオダーウィニズムとは明らかに異なり、私的にはすんなりと納得できました。でも実は、進化とは何も解明できてなく、今はまだ、推測と想像だけの思想に過ぎないのだと思います。

2023/10/17

tetsu

★4 池田清彦の本なので購入しました。ネオダーウィニズムにかわる構造主義進化論をわかり易く説明している。 DNAの解析やCRISPR-Cas9での遺伝子操作でどんな生物も思うままに作れるという幻想を誰もが思ったかもしれないけれど、生物はそれほど単純ではなかった。 現時点の科学で判明している生物の仕組みが精巧すぎて、無生物からここまでの道にギャップがありすぎる。 (アミノ酸からタンパク質、RNA、DNA、単細胞から多細胞) 生命の発生について、誰かいいアイデアを提唱してくれと言いたいです。

2023/10/05

fseigojp

集団遺伝学などを取り入れた最新の進化論 面白い

2023/09/16

susunu1

突然変異、自然選択、遺伝的浮動といったネオダーウィニズムの理論だけでは全ての生物の進化は説明できない。たとえば、ヒトのハダカ。毛深い人より有効な変異である筈がない。人の脳が大きなったことと無毛は形質的に切れない関係があるのかもしれない。大きな進化は「環境が変わることによって、獲得形質が遺伝される」あくまで後発的に起こる、というエピジェネティックな変化だ。オランダの飢饉時代に生まれた新生児は成人になると、肥満や糖尿病の代謝障害になりやすく、その傾向は次世代にも現れた。獲得形質の遺伝例である

2023/10/21

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