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散る。アウト

散る。アウト

散る。アウト

作家
盛田隆二
出版社
毎日新聞出版
発売日
2004-10-01
ISBN
9784620106892
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散る。アウト / 感想・レビュー

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大門寺豪徳

タイトルが気になり読んでみた。真面目で好感の持てる主人公が裏社会や底辺で生きる人々と絡みながら自分の置かれた環境を変えていこうとする。主人公がストーリーが進むにつれて逞しく成っていく姿が何だかかっこよく見える。きっとこの物語の主人公の様な人生を送っている人はいるだろう。日々の生活から遠い景色を感じられるのは読書の醍醐味の一つだと思う。モンゴル、ロシア、フィリピンと舞台が変わり各地の料理や酒が登場するが機会があれば口にしてみたい。数年酒を飲んでないが久々に強い酒が飲みたくなった。たまにはネオンを浴びたい。

2014/11/03

mori

モンゴル、ロシア、フィリピンと舞台が変わりながら危険を潜り抜け、逃亡していく話。先物取引のせいで借金に追われることになったけれど、基本的には優しい人なんだなぁと感じた。望むように幸せになってほしかったけど…

2013/11/23

バーベナ

途中でやめられず一気読み。主人公が最後に感じた「怒り」からは、どの世界にいても歯車にすぎないことを思い知らされた。社会人として無意識に身についていた、器用さ・真面目さがもっと武器になるかと、読んでいる私も勘違いしてしまった。先のことは闇だけれども、それでもラストはとびきり明るい。面白かった。

2010/12/01

きょん

スケールの大きな内容でした。モンゴル、ロシアそしてフィリピンへ。知らない国々の景色や雰囲気や空気感も味わえてハードボイルドなのに軽やか。耕平は、盛田さんの作品の登場人物らしく真面目でいい男。マニラで幸せになってほしいな。

2012/09/04

P

次に何が起こるか分からないエンタメ性と、誠実に人間を描く純文学性を両方味わえる小説。等身大の主人公が路上生活者になり、モンゴルで偽装結婚の片棒を担ぎ、マフィアに追われる。それがリアルで自分にも起こりうると思わせられてしまう。骨太なのに軽やかな小説。面白かった。

2009/12/08

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