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神野悪五郎只今退散仕る

神野悪五郎只今退散仕る

神野悪五郎只今退散仕る

作家
高原英理
出版社
毎日新聞出版
発売日
2007-07-01
ISBN
9784620107189
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神野悪五郎只今退散仕る / 感想・レビュー

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ワッピー

読み友さんのコメントから。夏休みを迎えた紫都子が妹の妙子とともに行くことになった偲原の黒間屋敷は妖異の出る場所として知られていた。なぜ祖母は二人をそこに泊めるのか?はや日は傾き夜のとばりが降りて・・・妖怪好きの紫都子の期待に違わず初日から出血大サービス状態。祖母から始まった因縁は孫につながり、眠る大妖から力を吸い取った悪霊の跋扈はついに町の生活にも影をおとす。祖母の使命を引き継いだ紫都子たちは果たして悪霊に勝てるのか?ラストの妙子の優しさには、ちょっと涙が出てしまいます。平成版の物怪録を愉しみました。

2023/02/05

青豆

妖怪も幽霊も恐れない13歳の少女・紫都子。祖母が果たせなかった役目を果たすため、人間はおろか妖怪まで滅ぼすという怨霊に立ち向かうことになる。「稲生物怪録」をベースにした妖怪譚。作中に知っている妖怪が多数登場するので、妖怪好きとしては読んでいて楽しい。ジュブナイル作品のためか、文章が軽めで読みやすかった。作者の評論家としての作品が好きな身としては、いつもの美しさが隠れてしまい物足りなさも感じる。京極夏彦の世界を、ライトにするとこんな雰囲気になるのだろうか。

2018/06/22

莉玖

【初読作家】いつもお世話になっているブックカフェで発見。完全なジャケット買いです。※宇野亜喜良さんの装丁画。作家さんについても、作品についても予備知識なしで読み始め... あら?なんと妖怪もののジュブナイル小説でした。主人公の女の子が男前。主人公を怖がらせようとして、ことごとく失敗する妖怪達が、けなげでした。”夏みかん”妙に食べたくなりますね。あの設定は◎良いですね~

2017/10/16

timeturner

豪胆で正義感の強い少女が妖怪たちと手を組んで怨霊に支配されつつある世界を救うYAファンタジー。妖怪話も楽しいんだけど、ぐじぐじした気配りなんて丸無視で自由に生きる紫都子のキャラと、ちょっとおっさんくさい語り口が絶妙に合ってて凄く楽しい。

2023/01/26

茶器

図書館で見かけ、宇野先生の表紙と冒頭で登場した舌の長いおじさんが好みだったので借りました。溌剌として可愛い物語でしたが、妖怪の描写をみる限り普段の作者はねっとりとした怖いものを書かれてる方なのではないかなと邪推。姉妹が可愛いのと妖怪が素敵でした。筆者の他作品も読んでみたいです。

2015/07/24

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