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神秘

神秘

神秘

作家
白石一文
出版社
毎日新聞社
発売日
2014-04-26
ISBN
9784620108049
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神秘 / 感想・レビュー

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じいじ@只今、リハビリ中

 これは面白い。共感する白石哲学が満載です。余命1年の末期がんを宣告された53歳の主人公。「生」へ挑む男に絡む女たちが神秘を秘めた物語。前半は、死への恐怖、自分との葛藤に胸が詰まった。しかし、ともすると陰鬱になりがちな「死」の問題を前向きに書き上げた巧さは流石だ。仕事を辞し、残す人生に立ち向かう姿勢、腹の据わった潔さに敬服する。「死にたくない」とは思っていない、ただ「生きたい」と思う、には共感。自暴自棄におちいらず懸命に「生きること」を求める主人公に活力を貰った。白石一文好きにはお薦めの一冊です。

2017/03/22

里季

長かった。末期の膵臓がんに冒された主人公の男が、化学治療を断り、昔一度だけ電話で話しただけの女の「癒す力」を求めて探しあてに行く。とんでもないことのように思うが、死を前にした人というのは火事場の馬鹿力のようなものが出るのか、生き急ぐというのか、周りの者がハラハラすることがある。10年前に亡くなった夫もそんな感じだった。そっとしておくほかはなかった。さて、このお話。白石さんお得意の数奇な運命を描いている。面白いといえばそうも思えるのだが、あまりに偶然が重なりすぎていてありえなさ過ぎてちょっと鼻白む。

2016/02/11

マンダリン

まさに神秘。20年前に出会った人からどんどん繋がっていき、それは偶然じゃなくてもはや必然状態に。あの人とこの人がこことあそこでこう繋がり、本当にすごい確率で出会ってしまいます。聖人と思ってた人にも人間臭いところがあり。東北、神戸の震災とも絡めてあり、超能力っぽいものもあり、読み応えタップリでした。

2017/07/26

Yunemo

何と表現したらいいのでしょう。全く持って不可思議な物語。がん告知による迫りくる死。どうやってその時を迎えるんだ。この流れで始まったのに、いつの間にか不思議な世界へ。死とは何、これがメインなんだろうけど。違和感を感ずるのはもう一つ、環境、状況の描写は細部まで細かくこだわり、心情描写、互いの想い合いについては割合あっさりと。前作「彼が通る・・・・・・」では、夢の中でであり、現実との乖離が示されたけど、本作は最後まで現実世界で描き切っている。消化しきれないまま読了というのが本音。でも、これっていいよね。

2014/04/29

cryptoryou

ガンに罹り、余命1年と告知を受けた主人公が、自らの生と死を見つめながらも、人と人の縁と繋がりに、「運命」と「神秘」を紡ぐ物語。白石一文さんらしい、死生観が詰まった作品でした。途中若干間延びした感じを受けましたが、それでも終盤の展開は圧巻で素晴らしかった。

2015/06/30

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