オペラ戦後文化論1 肉体の暗き運命1945-1970 (ポイエーシス叢書 66 強力な思想・論理シリーズ)
オペラ戦後文化論1 肉体の暗き運命1945-1970 (ポイエーシス叢書 66 強力な思想・論理シリーズ) / 感想・レビュー
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坂口安吾、吉本隆明、田村隆一、吉岡実、大江健三郎、安部公房、唐十郎……。僕にとって見逃せない対象を扱う本のようでしたので、期待して買いました。批評をオペラのように書くというのも面白い試み。しかし内容が……。もともと、小林康夫先生の文章は苦手だったのですが、この本ではいったい何がしたかったのでしょうか? 個々の分析は浅いし、特に強烈な読みが提示されているわけでもない。対象テキストをまともに読めば読者が普通にわかることを、どうしてこんなに無駄に「論じる」のでしょう。特権的肉体論の読解に関してだけは△。
2016/04/11
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