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ゴーストハウス

ゴーストハウス

ゴーストハウス

作家
クリフ・マクニッシュ
Cliff McNish
金原瑞人
松山 美保
出版社
理論社
発売日
2007-05-01
ISBN
9784652079065
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ゴーストハウス / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

4人の子供の幽霊は、ある「母」に捕まらない様に家に留まるしかなかった。ある日、喘息持ちだけど人の死の瞬間を物を触ることで分かるジャック達が引っ越してきた。「母」はジャックを愛おしむが子供たちは伝える。「ここから逃げて」と。子供を死なせた後という呵責で子供たちを犠牲にして愛を強要した「母」。始まりは母性愛だったのにどんどん、子供を物みたいに扱うエゴにぞっとします。何度も来ていた筈のイザベラと会えなかったのは彼女への罰だったのでしょうか。本来、行くべき場所に行けずに「悪夢の道」で苦しむ子供達が可哀そうです。

2013/02/23

糸車

6月の子どもの本の読書会課題本。ジャックと母が引っ越した家には4人の子どもの幽霊が住んでいた。もう1人の大人の幽霊は父親を亡くして以来霊的な能力に目覚めたジャックに近づいて彼の愛情を得ようとする。ファンタジーと思っていたらきっちりホラー。苦労しながら病気の娘を育てていた“母親の幽霊”がなぜ成仏できずにこの世に留まっているのか、亡くなった場所も時代もバラバラの4人の子どもの幽霊がなぜこの家にいるのかが明かされる後半はまるで映画を見ているよう。喘息の発作と戦いながら母を取り戻すジャック、頑張ったね。

2019/06/11

小太郎

積んであったけどこれは拾い物でした。喘息のジャックが母と古い家に引っ越してくるところから始まる幽霊譚。良く出来たストーリーと4人の子供の幽霊や脇役それに主人公などのキャラがしっかり立っているのでサクサク読めます。後半の畳み掛けるような展開とエンディングに向けてのカタルシス(ちょっと無理筋だけど大丈夫)。物語はこう書くんだよ~というお手本のような一冊。ファンタジーホラーの秀作でした。

2019/07/08

miroku

異色の幽霊屋敷もの。幽霊を捕食する悪霊の歪んだ愛情が怖い。ホラーというより、ダークファンタジーと呼ぶべき作品だと思う。

2013/08/30

hnzwd

4人の子供たちの幽霊が住む古い家に引っ越してきた主人公と母親。主人公は不思議な力があり、幽霊が見える様子。4人の幽霊は、もう1人の何かを恐れていて。。主人公と母親、この世に留まった幽霊とあちらがわに行った魂を絡ませて話は進み、なぜ幽霊になったのかについては納得はいったものの。。ラストは大技。翻訳者の方の苦労が偲ばれます。

2022/12/12

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