トラウマの現実に向き合う―ジャッジメントを手放すということ
トラウマの現実に向き合う―ジャッジメントを手放すということ / 感想・レビュー
どんぐり
自分の想像を超える経験をしたトラウマ患者を前にしたとき、自分の既存の知識で解釈し、「かわいそうな人」「無力な人」とジャッジメントを下すことは、治療者を疲弊させ患者の回復のプロセスを妨げることになる。治療者はこのジャッジメントを手放して、病気に関する部分だけに立ち入るべきだという。治療のメインテーマとなるのはトラウマ患者の「自分」のコントロール感覚の回復で、患者自身が「自分をゆるす」ということにある。そこに向けての治療者のトラウマ患者に対する心構えが書いてある。
2017/02/13
yuri
「トラウマを”傷”としてみるのではなく、”役割の変化=それまでの日常からの離断”として見る」というのがこの本のキモだと思う。傷というと、その人自体に何か欠損が生じたように思えてしまい、周囲もつい「かわいそう」という態度をとりがちになる。だけど、”役割の変化”とみると、本人そのものは無傷に保たれており、トラウマ体験は固定化されることなく、日々がつながりを回復するためのプロセスの連続となる。こういう考え方ができれば、トラウマ当事者も支援者もかなり救われるだろうなあ。。
2017/02/04
西嶋
専門家(治療家)向けの様な語り口だけど、私の様な一般人にも示唆に富む内容。また「トラウマ」というテーマも、狭義の定義にとどまらない、多くの悩める人とその関係者に役立つものと感じた。
2015/06/09
こばまゆ
なぜだかわからないけど、全く、頭に残らなかった。。残念。
2016/05/11
Fuminori Kakui
人をケアするにあたってジャッジメントを手放すということが如何に重要か理解出来ました。
2013/12/18
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