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乱世を看取った男 山名豊国

乱世を看取った男 山名豊国

乱世を看取った男 山名豊国

作家
吉川永青
出版社
角川春樹事務所
発売日
2021-09-15
ISBN
9784758413923
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乱世を看取った男 山名豊国 / 感想・レビュー

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優希

戦国時代、その名が衰退していった山名家。弱くなっても乱世を見つめているのが豊国でした。様々な戦国ならではの出来事が刺さります。弱い立場に立たされたときに目にするものが新鮮で面白かったです。

2021/12/04

イトノコ

図書館本。応仁の乱を起こした山名宗全を祖に持つ山名家は、戦国後期には凋落の一途を辿っていた。豊国は山名家の再興を目指すが、数多の裏切りと死別の果てに彼が辿り着く先は?/別所に続き中国地方のマイナー大名、山名。山名宗全は有名だが、豊国の生涯などよほどの戦国マニアでないと知らないのでは。関ヶ原に参戦し、家光の代まで生きていたとは。展開的にありがちな「意識高い系無能」にならず、さりとて「実は超有能」でもない豊国を上手く描き切ったな、と。織田と毛利、超大国に挟まれた彼の立ち回りは我々凡人には学ぶところ大かも⁉︎

2021/12/13

ren5000

清和源氏の血を引く名門山名豊国の物語。これといった特長もなく人物としては凡人で血筋が良いだけの男が信長、秀吉、家康と生き抜いていきながらの苦悩は同じく凡人の私としては興味深く読みました。でもいくら名門でもこんな人生は嫌だな〜。

2023/05/11

サケ太

強くはない。だが、強かさを発揮しつつ生き抜く男、山名豊国。かつての家名も空しく、多くの勢力に翻弄されていく。兄、叔父との関係性。尼子残党。武田高信。不本意な選択の数々を強いられながらも、それでも折れずに戦っていく。己の役割として時代を見届け、山名の名を後世に伝えてきた人物として感慨深い。

2021/09/24

onasu

戦国期、織田と毛利がせめぎ合う但馬、因幡に、かつては六分の一殿と称された山名氏が僅かな命脈を保っていた。その因幡を伯父から託されたのが年若い山名豊国で、守護代として蒙昧な因幡衆を従えて生き延びを図るが…。  山名という名門は、名のみとなっても、担ぐにも、負わせるにも利用価値があって、それを逆手に豊国も表裏者と称されようと奮闘するが、所詮は狭間の小勢力の悲運が。  未知の波乱の生涯を読み得たのには敬意を表するが、巨星数多の中では…。それと、タイトルに異を唱えるつもりはないが、落飾の後は数行で事済んだとも。

2021/11/06

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