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あの頃な

あの頃な

あの頃な

作家
マンボウやしろ
出版社
角川春樹事務所
発売日
2022-02-15
ISBN
9784758414159
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「コロナ禍を客観視し、なるべく気持ちを入れずに書きました」マンボウやしろ初小説『あの頃な』インタビュー

 舞台やドラマの演出・脚本家、TOKYO FM『Skyrocket Company』のラジオパーソナリティーなど幅広く活躍しているマンボウやしろさん。お笑いコンビ・カリカ時代から異才を発揮してきたやしろさんが、初小説『あの頃な』(角川春樹事務所)を上梓した。収録されているのは、新型コロナウイルスをモチーフにした25本の短編。ひねりの効いた毒気のあるショートショート、心温まるストーリー、脚本形式の短編など、変幻自在の作風で読者の頭と心をかき乱してくる。執筆時の苦労、初小説への手ごたえなどについて、やしろさんにお話をうかがった。

(取材・文=野本由起 撮影=島本絵梨佳)

コロナに対する幅広い意見を、客観視して描いた短編集

――舞台やドラマの脚本家として活躍するやしろさんですが、意外にもこれが初小説なんですね。小説というジャンルに挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。

マンボウやしろさん(以下、やしろ):お声がけをいただいたから、ですね(笑)。脚本はずっと書いてきましたし、いつかは小説も書いてみたいなと思っていましたけど、そもそも僕はそんなに小説を読ん…

2022/2/26

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マンボウやしろ「ラジオで誰かを救おうなんて考えてない」コロナ禍で届け続けたリスナーの声

 TOKYO FMのラジオ番組『Skyrocket Company』でパーソナリティーを務めつつ、舞台やドラマの演出・脚本家として才能を発揮するマンボウやしろさん。このたび上梓した初小説『あの頃な』(角川春樹事務所)では、コロナ禍の社会を舞台に色とりどりの25編を描いている。執筆にあたっては、日々ラジオパーソナリティーとしてリスナーの声に耳を傾けているやしろさんの経験も生かされているそう。『あの頃な』から話題を広げ、コロナとラジオについてお話をうかがった。

(取材・文=野本由起 撮影=島本絵梨佳)

ラジオで届け続けたリスナーの怒り、分断された声

――初小説『あの頃な』には、コロナを背景にした25本の短編が収められています。中には、ラジオパーソナリティー、ラジオ作家、ラジオディレクターの3人が、コロナ禍のラジオ局で狂騒を繰り広げる脚本形式の短編「ラジオのコロナ」も。やしろさんは、TOKYO FMのラジオ番組『Skyrocket Company』でパーソナリティーを務めていますが、コロナ禍ではリスナーからどんな声が届きましたか?

マンボウやしろさん(以下、…

2022/2/25

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あの頃な / 感想・レビュー

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H!deking

#スカロケ リスナー社員なので、楽しみにしていた一冊。マンボウやしろ本部長のコロナに纏わるショートショート集ですね。俺はラジオ放送毎日聞いているくらい本部長のファンではあるのですが、それは置いても面白かった!自分もたまにSS書くので参考になる部分もあったし、なんと言うか、良い意味でプロ作家っぽくない発想が良かったと思います。文体も読みやすくて、多分同世代なので影響された作家さんも似てるのかな?次は長編読みたいです。本部長!

2022/03/12

青木 蓮友

スカロケやしろ本部長の作品。まさしくという感じで、ずっと耳元で本部長の声を聴いてたような感覚を味わいました。ラジオは素の人柄が出るからでしょうか、全然ギャップがないし、本部長の美学も好みも知ってる通りで、さらに親しみと信頼感。「気づき」がよかったですね、そう片付けは深い侮れない。「世界一のギタリスト」は思いがけず号泣、こんな泣けるの想定外でうれしい誤算。登場人物全員が素敵で、特にお母さんの「だろ?」で身をくねらせて「キャー」と言ってしまいました。コロナの良し悪しの両面、ここであらためて考えるきっかけです。

2023/07/31

魔王

大好きなラジオのMCが書いた本です。 どうなんだよなぁと思ってましたが、めちゃめちゃ面白かったです。短編ですが、話がつながっているので最後までわかるのがいいです。コロナを通じて個人や社会、未来の変化を書いていたり、SNSもよく調べており、よく書き上げたなと思いました。

2022/06/21

BLANCA

東京FM「スカイロケットカンパニー」本部長・マンボウやしろさんのコロナ短編集。期待し過ぎたのか…きっとリスナーの皆様は良かったのかな…とか。まだ、この本を読んで笑えるまでの自分になってないのが、一番の理由かな…。

2022/06/20

ao

コロナによって変わってしまった世界の悲喜こもごもを様々な角度から眺め、空想したショートショート25篇。/本部長らしいユーモアとひたむきさ(そして色々な意味で自然体な文章)に溢れた一冊。思ったのは、コロナそのものの脅威というよりもそれに伴う社会の変化や人々の考え方の変化の方が、より大きな脅威なのかもしれないということ。個々人にどのような思惑があろうと、世界は刻々と変わっていく。生き抜くために必要なのは広い視野とユーモアだ。

2022/03/20

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