松葉の想い出 神田職人えにし譚 (時代小説文庫)
松葉の想い出 神田職人えにし譚 (時代小説文庫) / 感想・レビュー
タイ子
遠い親戚より近くの他人とはよく言ったもので、幸の住む長屋のおかみさんたちの何と頼もしい事か。出産後の肥立ちが思わしなく寝込んでいるお路さんを助ける女性たちの話「お包み抱っこ」。タイトルの「松葉の想い出」は幸の過ぎし日の恋の想い出が甘酸っぱく描かれる。縫箔師の修行をした親方の元にいたかつての許婚が家出をしたとの知らせが入る。男の妻は幸との間を嫉妬、久しぶりの再会に幸の心は…。神狐のしろとましろ、修次の存在が幸の行く先を示してくれるのが温かい。シリーズ第3弾。
2021/01/30
真理そら
親方や啓吾他色々な人が登場してきてますます物語は佳境に…。早く続きが読みたい。しろとましろのお使いも気になるし。
2021/01/15
ひさか
2021年1月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。お包み抱っこ、桔梗の邂逅、松葉の想い出、の3つの連作短編。出てくる子供達が可愛いです。しろとましろの不思議さも気になり、悪くない人情話ですが、ありふれた展開が、ちょっと残念です。
2021/02/28
のびすけ
シリーズ3作目。「お包み抱っこ」のお話しがとても良かった。産後の肥立ちがよくない路と子宝に恵まれずに悩む幸のことを、身内のように心配し、支えてあげる咲ら長屋のみんなの温かさに優しい気持ちになった。神狐の化身(?)のしろとましろが狐面をしげしげと眺めたり、わさびを鶯餡と間違えてびっくりしたり、二人が愛くるしすぎる!啓吾の目のこと、咲と修次の微妙な関係、しろとましろの正体。物語の続きが気になります!
2021/01/28
お涼
シリーズ3作目。しろとましろは相変わらず可愛いな。咲の縫箔師としての仕事の描写をもっと見てみたい。第1話の「お包(くる)み抱っこ」大人だってぎゅっと抱きしめてほしい時あるよね。守り袋やお包みは私も欲しいな。何かにくるまれたら安心感につながる気がするのは子供の頃の抱っこされてた記憶があるからなのかな。
2021/02/28
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