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ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共同創造

ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共同創造

ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共同創造

作家
綾屋紗月
澤田唯人
藤野博
古川茂人
坊農真弓
浦野茂
浅田晃佑
荻上チキ
熊谷晋一郎
出版社
金子書房
発売日
2018-11-12
ISBN
9784760826681
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あらすじ

発達障害者の側から多数派社会のルールやコミュニケーションを研究する「ソーシャル・マジョリティ研究」をまとめた初のテキスト。

ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共同創造 / 感想・レビュー

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うさぎさん

ソーシャルマジョリティ研究という新しい学問分野により、生涯発達学等におけるコミュニケーション研究について、「障害」に着目するのではなく、「マジョリティ」(所謂「普通の人」)によって形成されたコミュニケーションルールを確認し、それについてコミュニケーション障害の人とされている「マイノリティ」がどう違和感を持っているのかを明らかにし、原因究明や解決策の提示をしている。 特に私が有意義と感じるのは、マイノリティ側の抱えている分からなさへの論理的解釈により、自己理解ができることかと思った。大変興味深い一冊だった。

2019/01/10

ねむい

『普通』『常識』になれない私が知人に教わった本。発達障害からみたマジョリティが大筋だが、生きづらさ、例えば奇数になった時、会話の輪の中に入れない人へも何らかの意味ある本だと思う。図解だと分かりやすい部分もあるが、学術的な内容が殆どなので発音等の中盤は頭に入ってこず。はじめにの「言葉は聴こえるのに、意味が聞こえない」が1番理解できた。もう少し第三者の解釈付きでゆっくり自分と当てはめながら読んでみたい。

2019/02/11

学び舎くるみ

定型発達者向けにデザインされた暗黙の社会的ルールを、発達障害当事者と、多分野の学術研究者の共同作業によって解き明かす「学術的な研究書」であると同時に、成人発達障害者のための「支援ツール」です。(終章より引用) コミュニケーションの困りごとを抱える当事者からの質問が挙げられ、それに応える形で研究者が体系的な説明をしている。読みやすく上手にまとめてあって、わかりやすい。発達障害者のズレや空気が読めないなどと言われていた現象が、文脈や感情や発声、F陣形システム、行為連鎖などの説明で理解でき、対処法が探せそう。

2019/02/10

Tatsuhiko

第4〜6章だけつまみ読み。第5章では言葉によって行為連鎖をつくるという観点が示され、それに際しては肯定的な対応の方が望ましいという見方が出される。当たり前だけど言葉として説明されると納得する。第6章ではグライスの格率、リーチのポライトネス原理、スペルベルとウィルソンの関連性理論といった様々な理論が紹介されるが、どれも無意識にやっているようで出来てないような気になる。こうして言葉として説明されると自分や他人の振る舞いが客観的に捉えやすくなるのでとても有用だと思う。

2019/01/24

たかたか

マジョリティ(「普通」の人)のコミュニケーションルールについて、学術的かつ学際的に学ぶという発想がおもしろい。マイノリティとマジョリティを行ったり来たりすることによって、その間にある生きやすさが見つかるのかもしれない。 ただ、そのようにして得たソーシャル・マジョリティの理論(説明モデル)を使って、個人モデル社会モデルをひとまとまりにした障害の語りを作るのは当事者に委ねられているのが救いようがないなとか思ってしまう。

2019/01/17

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