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アダルトチルドレン・シンドローム: 自己発見と回復のためのステップ

アダルトチルドレン・シンドローム: 自己発見と回復のためのステップ

アダルトチルドレン・シンドローム: 自己発見と回復のためのステップ

作家
ウェイン クリッツバーグ
Wayne Kritsberg
斎藤学
白根 伊登恵
出版社
金剛出版
発売日
1998-05-01
ISBN
9784772405775
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アダルトチルドレン・シンドローム: 自己発見と回復のためのステップ / 感想・レビュー

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みゃーこ

本書はまずアダルトチルドレンと言う症候群の情報を知り、特定の行動とか脳の原因を知ること、二つ目にそのための回復プロセス、治療の選択肢の概訳。回復システムを提示している。アルコール依存症を持つ家族には特定の四つのルールがある。そして家族内に各人がそれぞれの役割を演じることでアルコール依存症の温床になりやすいよう機能している。それらのパターンやルールは実世界では奇妙な対人関係の取り方となり、重荷にしかならない。その時必要なのは、自分が築き上げたアイデンティティを破壊する作業であるため痛みがある。

2015/06/24

コダマ

<概要>家庭に問題のある家族を「機能不全家族」もしくは「不健康な家族」と呼ぶ。機能不全家族は特に家族にアルコール依存症を持つ場合が多い。アルコール依存症の人間がいる家庭では(仮に父が依存症のだったとすると)、父親からの暴力を回避する為に、気を使う、沈黙する、隠れる、秘密をつくるといった「健康な家族」では本来ありえないルールが家族を支配するようになる。そういった特異な環境で育った子供は本来は心の成長段階で必要なワガママな反抗などができないまま大人になってしまい自分の感情をうまく表現できない人間になってしまう

2024/01/07

めまい

アダルトチルドレンが抱える悩みは治療に取り組まなければ治癒しない、という衝撃的なメッセージを込めて淡々と叙述が進められていく。拡大家族あるいは隔世世代のうちに一人でもアルコホリックがいれば、それはACであり治療が必要であるというもの。極論的で、現代においては忌避されそうな信条ではあるが、でも機能不全家族で育った人には腑に落ちるメッセージなのではないだろうか。子どもとしての悩みが生き方の悩みになっているのだから。自分で取り組める回復方法にページが大きく割かれている点も含め、大変な良書だと思う。

2023/05/30

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