風にふかれて
風にふかれて / 感想・レビュー
遠い日
とってもとってもとっても大きくなりすぎた象のバオバブ。仲間のところにいられなくなって、父母とともに旅立つ。どんなにか情けない思いをしたことだろうに、このバオバブは心優しい象だ。象の名誉にかけて、そのだいじな場所を守り抜いた。人間という脅威にも屈せずに。バオバブにとっては、脅威でも何でもなかったのかもしれないが、象としてのプライドを静かにみせたバオバブの健気さに、感じ入る。
2015/07/16
ochatomo
見えないところで守るものの存在 1965年発表の童話を小ぶりの絵物語で出版していたが、原画を活かすサイズで没後復刊 色がきれいで、実際の表紙はとても素敵 元本1977年 2006刊
2019/03/19
猪子
どの本で読んだのか忘れてしまったけど、このお話読んだことある。バオバブと名付けられたゾウがどんどんどんどん大きくなってしまう。長新太さんの青色のつかいかたが印象的。
2018/11/30
いっちゃん
このお話に長さんの絵、よかった。色合いも好み。森を出て、何を食べていたんだろう。追い出されたのに、人間から森を守ってくれて、ちょっと寂しいような、また会えると聞いて嬉しいような
2014/06/30
紅花
大きくなりすぎたバオバブを、食料がなくなると追いだしてしまう長老、黙って去るバオバブ、象牙が欲しいばかりにゾウを襲う人間。その人間に体の大きさを盾に、立ち向かうバオバブ。話のスケールも大きく、長さんの絵も迫力あるのに、何故か「風にふかれて」という題名がふさわしい爽やかな流れを感じるのは、その文章の心地よさと、長さんの絵に描かれた優しさ。
2014/03/09
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