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ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由

ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由

ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由

作家
小林せかい
出版社
太田出版
発売日
2016-12-03
ISBN
9784778315504
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あらすじ

日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017〈食ビジネス革新賞>受賞!!

いま話題の「未来食堂」店主、初の書き下ろし!

メニューは1日1種だけ。

決算、事業書は公開。

ちょっとしたおかずのリクエストができる「あつらえ」。

一度来た人なら誰でも店を手伝える「まかない」。

etc,etc.

店主1人、客席12席の小さな定食屋から、未来の"ふつう"が生まれている。

その超・合理的な運営システムと、ちょっとした非常識。

削ぎ落とした果てに見えてきた、業種を超えて注目される"起業"の形。

"誰もやったことのないアイデアを形にするということは、

誰もやっていないゆえに普通とは違うわけで、

イコールそれは弱点にも成り得ます。

だからきっと、「やらない」理由はいくらでも思いつくでしょう。

でも「やらない」と決めるのはぎりぎりまで待ってみませんか。

あなたのアイデアを形にできるのは、あなたしかいないのです。" (本文より)

<目次>



はじめに

●第1章 未来食堂ってどんな店?

神保町の小さな定食屋/メニューは日替わり1種だけ

(<毎日日替わり1種>の超・合理的ポイント)

翌週のメニューはお客様が決める/1人でも回せる効率的な店作り/

月次決算、事業計画書はウェブで公開/飲食業に“オープンソース"を

(<オープン化>の超・合理的ポイント)



●第2章 懐かしくて新しい、未来食堂のシステム

1 まかないーー50分の手伝いで1食無料

マンガでわかる“まかない"/ある日の“まかない"体験から/“まかない"なんて損? /“300円"が“900円"の価値に変わる/

お客様でも従業員でもない“第三の立ち位置“/新しい働き方――飲食業での“クラウドリソース"/

「使い物になるか」の判断よりも大切なもの/そうはいっても本当に"役立たず"が来たらどうするの?/

マニュアルがないほうが属人性が低くなる/“まかない"に参加する人たちーー飲食未経験はもちろん、中学生も/

「食品にさわるのはNG」――厳しい反面、衛生検査に通ればNGなし/飲食店開業をめざして国内外から/

自作レシピで200人分にチャレンジ/いつかのために、未来食堂で失敗しておく/お弁当屋開業をめざす

まかないさんの場合/まかないさんの知恵で店も進化する/まかないさんを引き止めない理由/「どんな人が来ているの?」実はよく知りません/

お客様との縁を切りたくない/笑われながら考えた、「お金がない人でも来れるようにしたい」/

まかないさんが受け継ぐDNA――チェーン店展開ではない、未来食堂の進化の形

(<まかない>の超・合理的ポイント)



2 ただめしーー壁に貼られた1食券を剥がしてもってくれば無料

マンガでわかる“ただめし"/“ただめし"のはじまり/誰が貼ってるの? 剥がしてるの?/

“毎日使う人がいたらどうするの?――人が人を救う難しさ/

「助かりました」がウソでもいい/"かわいそうな人"なら使ってOK?/

「“ただめし券"の持ち帰り禁止」――試行錯誤の中でルールが生まれる/何が正しいのかはわからない/

名前はない。日付だけが記される“ただめし券"――螺旋型コミュニケーション/

“ただめし券"という呼び名の理由

(<ただめし>の超・合理的ポイント)



3 あつらえーーあなたの好みに合わせておかずをオーダーメイド

マンガでわかる“あつらえ"/“あつらえ"のはじまり/“おまかせ"と“あつらえ"の違い/

食材を区分しない“冷蔵庫の中身リスト"/求められているのは“完成された一品"ではない/

何を言われても驚かない。"ふつう"を普通に受け止める/未来食堂が“定食屋"である理由/

“あつらえ"は受け入れられるのか。開店前の試行錯誤/“あつらえ"の経営的メリット/

ランチタイムは"あつらえない"ことで"あつらえる“/ 真のゴールは"あつらえない"こと

(<あつらえ>の超・合理的ポイント)



4 さしいれーー飲み物の持ち込み自由。ただし半分はお店に差し入れ

マンガでわかる“あつらえ"/“さしいれ"のある風景/“さしいれ"のはじまり/

"得"をするのは誰?/利他的行動が起こしやすくなる秘密/

店側から見た“さしいれ"のメリット/“店に寄付"と“他のお客様に寄付"の違い/

“シェア"と“さしいれ"の違い

(<さしいれ>の超・合理的ポイント)



5 未来食堂らしさ、とは

“螺旋型コミュニケーション"とその理由/“1対1コミュニケーション"とその理由/

“懐かしくて新しい形"とその理由/“その場性善説"とその理由



●第3章 見たことがないものを生み出すために

アイデアが現実になるまでの流れ/利益はお客様からの投票。お金は悪ではない/

バカにしていた人が、一緒にバカになるまで



●第4章 未来食堂のあれこれ

<サロン18禁>とは/未来食堂の“ほっておく"接客の原型/

1960年代の未来をイメージした内装/作家物の小皿、職人さん特注のおひつ/

食材へのこだわりは公表しない/メディア、SNSとのつきあい方/

会社員を辞めるまで

あとがき



「誰もやったことのないアイデアを形にするということは、

誰もやっていないゆえに普通とは違うわけで、

イコールそれは弱点にも成り得ます。

だからきっと、"やらない"理由はいくらでも思いつくでしょう。

でも"やらない"と決めるのはぎりぎりまで待ってみませんか。

あなたのアイデアを形にできるのは、あなたしかいないのです」 (本文より)

ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由 / 感想・レビュー

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えちぜんや よーた

小林さんは「みんなが●●するから一緒に●●する」という何となくの空気で動くタイプの方ではないことが良く分かった。根拠が薄弱な物事にはとことん突っ込むのでしょうね。そのせいか自分の商売については、お金の経済学的意味(価値の保蔵・尺度・交換)を十分理解した上で視覚化されている。だから「ただめし」や「まかない」のような一見奇をてらってたような商売上の方針について全くブレが感じられない。そういうカテゴリーの「大御所」は個人的に堀江貴文さんだと思っているが、当たらずとも遠からずといったところでしょうか。

2017/10/07

mura

ビジネス書、なのに精読してしまった。店主せかいさんがすごいなと思えるところは、客本位と言いながら客に迎合しきっていないところ。それは彼女独特の判断基準を設け、各々の事象にとことん考え、「違う」と判断しているところ。良いことのパッチワークを集めたアイデアでないところ。シェアでなく「さしいれ」は今の時代を反映。ほかのビジネスでもきっと役に立つ内容。1日メニュー一品のみ。50分働くともらえる「ただめし」券。いらないただめし券は店頭に貼りだしてほかの人が使える。これは時間があったら行かねば。東京神保町。

2017/06/25

ヒデミン@もも

ちょっとイメージと違った。新聞の特集で気になっていた未来食堂。子ども食堂みたいな感じなのかと思った。そこからの発想もあったとあるが。元システムエンジニアだけあって、何事もシステム化。効率的。忙しいサラリーマン相手には、ちょうど良いのかも。私みたいなオバさんがお邪魔したら、慣れないシステム化でおろおろするのが目に浮かぶ。毎日、違うまかないさんが来たら、緊張感でストレス溜まるよね。お客も緊張しそう。オープンソースということで、サイト探してみたが、開かなかった。 行政も見習ってオープンソースで隠蔽はなしで。

2018/04/03

月讀命

未来食堂。それは神田神保町にあるという。年に何回か書店街をブラバラするが、今迄そこに辿り着いた事はない。その食堂は、カウンター12席で店主が一人でやっているという。まかない、ただめし。あつらえ、さしいれという新しいシステムを導入し展開している未来型の経営。それは利益追求でない。人々の心のふれあいを大切にし、見ず知らずの人達がお互い助け合いながら、都会で忘れ去ってしまったコミュニティーを重んじている。世の中に困ったときの駆け込み寺の様なよりどころは必要であると思うし、これからも更なる躍進を望むところである。

2018/08/15

Susumu Tokushige

50分の手伝いで1食無料の『まかない』、壁に貼られた誰でも使える無料券の『ただめし』、おかずオーダーメイドの『あつらえ』、持ち込んだ量の半分を店に置く『さしいれ』。「こんなシステムで回るの?」と思った想像力の無い自分に絶望した。1食の原価は300円なので、従業員を雇うより安価。『ただめし』は『まかない』を使わなかった人の分なので総量的に増減無し。『あつらえ』は冷蔵庫内の在庫で調理の為、在庫増とはならない。元々IT企業出身者なので、オープンソースの概念など取り入れており発想が面白い。不可能は無いんだと証明。

2018/01/07

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