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逆光の頃 新装版

逆光の頃 新装版

逆光の頃 新装版

作家
タナカカツキ
出版社
太田出版
発売日
2009-07-30
ISBN
9784778320874
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逆光の頃 新装版 / 感想・レビュー

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akihiko810/アカウント移行中

京都に住む中学生の男の子が主人公。思春期の不安定な心情を、京都の四季・行事とともに描く連作短編集。8/10点  タナカカツキはギャグ漫画家として認識してたけど、デビュー作がこんなガロっぽい(モーニングに連載)叙情派傑作だとは。映画版を先に視聴していて、それが結構傑作だったので、漫画版が手に入ったので読んだのだが、いい作品だった。京都は作者が学生時代住んでいた町だそうで、「古都」としての魅力を存分に描いた作品だと思う

2020/11/30

pon

絵はガロっぽいけれどモーニングに連載されていたそうです。京都が舞台の、なにに熱中するでもないややぼんやりした男子中学生の物語で、森見登美彦を読みたくなりました。

2018/04/08

蒲田唯(要)

表紙でもう遠くまで持ってかれた。思春期の何処にもいけない感じ、でも自分が何かすれば世界が拡張される感じ、まだ異界との壁が封鎖されきってない感じ等々を、シンプルな描線と面的なトーンワークで見事に著している。要するに大好物です。もっと若い頃に出会っていればバイブルになったろうな。鈴木翁二の系譜に間違いなく連なる漫画だとも思う。つうかこれを大学時代に描き上げたって、どんだけ早熟なんだよタナカカツキ。

2011/02/19

鷹図

思春期の頃、いつも眩しいみたいに下を向いて歩いていた。人の視線が光線のように感じられていた。そういう思春期特有の、自意識を思い出させる作品。あの頃はまさに逆光の頃。

2009/08/31

プロムナード

傑作。デビュー作がこれって…天才すぎて絶句。京都を舞台にした男子中学生ダイアリーなんですが、これがまた繊細でオシャレでリリカルで。ていうか、森見登美彦なんかもそうですが、京都が舞台ってずるいわあ。主人公の孝豊くんが、いい具合に素直でヘタレで勇敢なところが、またなんともずるい。そもそもこんなセンスのいい中学生の日常なんてないですやん。京都という幻想空間だからこそなんでしょうが、奇祭「牛祭り」の情景と幼少期に神に憑かれた記憶が入り混じる「摩吒羅神」の回とか、なかなかとんでもない表現で、心がぞわぞわする。

2014/10/07

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