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微生物ハンター、深海を行く

微生物ハンター、深海を行く

微生物ハンター、深海を行く

作家
高井研
出版社
イースト・プレス
発売日
2013-07-06
ISBN
9784781610061
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微生物ハンター、深海を行く / 感想・レビュー

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徒花

イマイチ。超好熱菌という海底火山付近にいる微生物を研究している人のエッセーなわけだが、いかんせん著者の文章のクセが強い! 文章全体から「がんばっておもしろい文章にしよう」という意気込みが伝わってきて、それが返ってヤリスギに感じたり、白けてしまう要因になっているのではないか。あと、若い人に読んでほしい割には全体的にネタのチョイスが古すぎるのもNG。科学者(というか著者)が自分のやりたい研究を行うための場所を見つけるのもなかなか大変なのね、というのはわかるが、個人的にはおススメしかねる。

2018/01/04

どんぐり

本書に関連の深い特別展「深海2017」が東京・上野の国立科学博物館で開催中だ。見に行きたいと思っているが、先延ばししている。著者は海洋研究開発機構(JAMSTEC)深海・地殻内生物圏研究分野のチームリーダーで、専門は地球微生物学。研究テーマとして、“約40億年前、地球最古の持続的生態系は大量の水素を含む熱水で誕生した”とする仮説を提唱。これまで「しんかい2000」「しんかい6500」の有人潜水艇に搭乗して深海探査を行っている。本書は「ヒトはどこから来たのか、海の底から」という答えを探す、熱血あふれる研究フ

2017/07/20

booklight

海洋研究開発機構JAMSTECの研究者が、生命の発生の謎を解くべく研究をしている姿を学生時代から現在までを熱く語る。文体が北斗の拳やSLUMDANKからの引用多数の昭和文体でうざいといえばうざいが、研究生活は超ハード。学生時代からの意識も高く積極的。学際テーマも論文を読み込んでガンガン進めるのもさすが。ポスドク問題についても『研究がうまくいかなくて外国のスラム街で野垂れ死んでも、わが生涯に一片の悔いなし』と友人の言葉を紹介し、本人の覚悟の問題としているのは白眉。なるほど、好きなことが仕事なら、そらそうよ。

2021/10/16

ばんだねいっぺい

 いくら研究のためとはいえ、危険極まりない海中深く入っていくという勇気があるというその一点からまず尊敬します。深海の超好熱微生物の研究が進めば、「海獣のこども」で暗示的に描かれたような生命の秘密が明らかになるかもと思った。高井さんの明るいキャラクターは、宝物だなと思った。

2020/09/04

coco

JAMSTECの地球微生物学者の自伝。科学者と聞くとすごくお堅いイメージが強かったけど、一気にひっくり返った。文体が軽すぎて読みづらいと思う人もいるかもしれないけど、最後まで楽しく読めた。深海面白い。興味は尽きない。いつか生命の起源が解明される日が来るのか。蛇足だけど、京大時代、四畳半に住んでいたとあって、森見登美彦さんを思い浮かべた。。

2014/01/04

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