読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 (草思社文庫)

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 (草思社文庫)

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 (草思社文庫)

作家
フランツ・カフカ
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
頭木弘樹
出版社
草思社
発売日
2018-06-05
ISBN
9784794223364
amazonで購入する

「文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 (草思社文庫)」のおすすめレビュー

文学界を代表する、絶望名人カフカと希望名人ゲーテの対話がおもしろい!

『絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ』(頭木弘樹:編訳/草思社)

 失恋ソング、応援ソング、どちらにも良さがある。同様に、絶望の言葉も希望の言葉も、どちらも人を癒し、勇気づける。

 世に名言集は数あれど、本書ほど、絶望と希望という「言葉の絶妙な陰陽バランス」が味わえる本はない。それが『絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ』(頭木弘樹:編訳/草思社)だ。

 2014年に飛鳥新社から刊行された『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』を改題し、大幅に加筆改訂して文庫化された本書に登場するのは、古今東西の文学界を代表する陰キャ(ネガティブなキャラクター)のフランツ・カフカ(1883~1924年)と、陽キャ(ポジティブなキャラクター)代表、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749~1832年)の遺した言葉である。

 秀逸なのは、構成と言葉のチョイスだ。同じテーマについての2人の言葉を並べることで、その対比がダイレクトに感じられるよう、見開きごとに、ゲーテとカフカが配置されている。1ページに言葉。もう片ページには、編訳者である頭木氏が、その言葉が生まれた背景を解説し…

2018/7/2

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 (草思社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Susumu Tokushige

希望に満ち溢れたゲーテの言葉と、絶望の底が見えないカフカの言葉を交互に掲載。ゲーテが『希望は誰にでもある』と言えば、カフカが『希望はたっぷりある。ただ、ぼくらのためには、ない』と返す。順番の関係上、先に名言を言うゲーテが不利だが、それを差し引いても、カフカの名言の絶望っぷりに圧倒される。ゲーテの心の広さを、カフカの心の狭さが包み込むような不思議な感覚。ゲーテを太陽とするなら、カフカは宇宙(闇)のよう。互いに交わることは無いかと思いきや、名言が重なったり、逆転もする。絶望も希望も、根は同じなのかもしれない。

2018/06/18

じーにあす

「絶望名人カフカの人生論」が面白かったので、こちらも読んでみました。希望の言葉と絶望の言葉が交互にやってきます。ゲーテで持ち上げ、カフカで落とす。二人の順番が逆になる事はありません。そこが笑えます。ただ、この二人は、ともに人生に苦悩したのでしょう。言葉に人を惹き付ける魅力があります。人間、前を向きたい時もあれば、後ろを向きたい時もある。その時々、共感出来る言葉がここにはあるなと思いました。頭木さんの解説も秀逸。「自信を持てば、上手く行く」「いやいや、そもそも自信が持てないんですよ」深く共感!

2019/02/02

はじめ

カフカに惹かれたのと切り口が面白かったので。絶望を身にまとうカフカの思想と希望的なゲーテの思想の対比。自分はやっぱりペシミストかつニヒリストな面があるので、カフカの思想に共感することが多い。僕もカフカに似て自分を虫とでも思っているところがあるので、それだけにカフカが前向きなゲーテの詞を愛読していたというのはとても共感できる。暗がりから覗く光というのは眩しいけれど、とてもエネルギッシュで、自分の暗さを見つめなおすきっかけにもなるのだよな。

2019/08/15

スケキヨ

図書館でたまたま手に取った本。ゲーテの紡ぐ世界は「世界って楽しいしサイコー!」って眩しい太陽とお花が沢山咲いてて、一方のカフカは「そんな事あるわけないです。それは虚像ですよ」って暗雲を立ち込めさせお花をブルドーザーで処理しますって感じ。この二人の言葉が1ページごと交互に紹介されていくので、読み手のテンションの落差が激しいです。何度温度差で風邪引くって思ったことか。でも最後まで読んで二人とも死ねないから前向きっていうのが分かって良かった。どちらも根拠のない希望絶望ではなく両方知ってるから名人になれたんだなと

2019/02/20

kum

生きた時代が100年以上も違うゲーテとカフカ。その明暗際立つ言葉が交互に語られる。「朝の希望は午後には埋葬されている」「ぼくにできるのはじっとしていることだけです」と、カフカのあまりのネガティブさに最初は苦笑するが、ページをめくるうちに、喜びと悲しみ、昼と夜は表裏一体なのだという当たり前のことに気付く。カフカとの対比ではポジティブに見えるゲーテ自身も「光の強いところでは影も濃い」と言っているらしい。著者の経験どおり、その時の自分によって支えられる言葉、励まされる言葉は違ってくるのだろうなと思う。

2019/06/29

感想・レビューをもっと見る