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ねこに未来はない

ねこに未来はない

ねこに未来はない

作家
長田弘
出版社
晶文社
発売日
1971-12-01
ISBN
9784794940780
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ジャンル

ねこに未来はない / 感想・レビュー

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ぶんこ

長田さんは詩人だからでしょうか、文章が詩!「秋のつめたい細かい雨が、一日じゅうまるでハープの弦のようにまっすぐに降りつづいていた日のこと」・・感嘆。美しい文章と長新太さんの挿絵に癒されましたが、猫好きとしては、ご夫婦の猫の飼い方に残念な気持ちになりました。獣医さんのアドバイスを守って外に出ないようにしていてくれたら。猫のお産はベッシーおばさんに聞いて欲しかった。飼い猫の行方不明は、いつまでも消えない哀しみ。思い出してしまったのが厳しい感想となったのかもしれません。

2018/01/04

こまり

50年以上前に出版されたねこの物語。長田さん自身の経験を書かれてるようだ。猫嫌いだった僕が結婚をして最初の朝に「さあ僕たち一生懸命やろうねえ」と言おうと決めていたのに、奥さんから「ねえ、わたしたち、何よりもまず、猫を飼いましょうねぇ」と言われ猫を貰ったことからお話が始まる。今とは飼い方もまるで違って猫は自由でふと居なくなったり喧嘩して死んでしまったりする。そんなあれこれが淡々と綴られている。切なくもあり面白くもあり。※「ないこと」が「あること」のように思えてくる、それが物語や童話のもつ想像力の力です。

2023/08/01

daimonn

猫と暮らす幸福感いっぱいのエッセイ。奥さんのエプロンのポケットの中で居眠りするところなんかを想像するだけで私まで幸せな気分に浸れました。けど、それと同じくらい別れの寂しさも伝わってきました。特にジジとの別れは、文章が優しい分、現実の残酷さがかえって際立って、読んでて辛かったです(涙)

2013/05/31

oyai

過去のお勧め本シリーズw猫好きのは必読!!……………のはず?

ユキミ

エッセイ。言葉選びがオシャレで面白い。にゃんということでしょう。猫嫌いの作者が結婚してから猫を飼うと決まってから、猫にまつわる単語がずらずらと並ぶのもクスッとくるところです。ベッシーおばさんの稼ぎとねこの話で「ごつい動作の生地をやわらかな微笑のレースでふちどりして、ベッシーおばさんは照れたように言うのでした」という描写が次に続く台詞をより温かなものに感じられて素敵だなと思いました。

2018/06/06

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