滋賀怪談 近江奇譚 (竹書房怪談文庫 HO 605)
滋賀怪談 近江奇譚 (竹書房怪談文庫 HO 605) / 感想・レビュー
高宮朱雀
個人的に都というと東京よりも京都のイメージが強く、歴史の上でも現在の関西圏には所縁ある場所が数多く存在するので、そういう意味でも曰く付きと呼ばれたりするのは無理はない。 勿論、歴史に関係なく、誰かのついた「嘘」が一人歩きして事実になったモノもあるだろうが、特に血腥い読後感を残した一冊。
2023/06/21
misui
奇譚寄りで怖さは程よく、なかなか完成度の高いご当地怪談本です。滋賀の人は誇っていい。「琵琶湖の魞漁」「ドレッドヘアの外国人」「マラソンランナー」「多賀の毒蛇」。「多賀の毒蛇」は前段の部分が怪談ではないけどとんでもなくて、地方に埋まってる話の掘り起こしという意味で特に欲しかったようなやつです。
2023/10/31
おおかみ
古来より東西の交通の要所であった滋賀は数々の合戦の舞台でもあり、伝説も多く残る。本書収録の怪談も伝説にまつわる話もいくつかある。とはいえ大半はどこか不思議なお話といった感じで、信楽の狸や飛び出し坊を巡るものなどにわかには信じ難い忌憚もあり、奇妙なリアリティーを帯びている。各地を訪れる時に少しでも思い出せたら面白い。
2023/10/29
qoop
奇妙さに寄ったご当地怪談集。これは場所柄というよりも著者ゆえなのだろうか。著者の作品ではこれまで語りを写した物を読むばかりだったからか(あ、アンソロジーでは読んでいるか……)、こういう話を書く人だったのかとその魅力に初めて触れた気がする。いつか高座で口演を聴いてみたい。
2023/04/01
ほむ
ホンマかいなって話も多いですが、滋賀県生まれとしては馴染みのある土地での話ばかりなので面白かったです。ほかの都道府県の怪談小説もあるようなので、次は京都を読みたいかなー
2023/10/22
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