KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

高田純次のチンケな自伝 適当男が真面目に語った“とんでも人生"

高田純次のチンケな自伝 適当男が真面目に語った“とんでも人生"

高田純次のチンケな自伝 適当男が真面目に語った“とんでも人生"

作家
高田純次
出版社
産経新聞出版
発売日
2014-03-04
ISBN
9784819112376
amazonで購入する

高田純次のチンケな自伝 適当男が真面目に語った“とんでも人生" / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

真香@ゆるゆるペース

初めて知ったのは、小学生の時に「5時から男」で(年がバレるな…)。あの芸人殺しなキャラで今でも第一線で活躍しているのに、既に古希を超えていることに驚きを隠せない。以前読んだ「適当教典」は下ネタ炸裂でただただくだらなくて笑えたけど、この自伝を読んでイメージ変わった。全然チンケじゃない人生歩んできているし、素は適当なんかじゃなくむしろ真面目。インテリジェンスに富んでおり、友達・家族思いで情に厚い方だった。服脱いだりしても嫌悪感がないのは、品のある人柄のなせるワザだろうか?とても魅力的な方で、更に好感度アップ。

2018/09/07

Y2K☮

純次マジリスペクト。彼の適当は「いい加減」ではなく「適切」。その場その場でより妥当と感じる方をスマートに選び、しなやかに流れる。基準は将来性や損得よりも面白さ、あと熱くなれるかどうか。組織の中でコツコツ積み上げるサラリーマンが好きで第一志望はグラフィックデザイナー。タレントは当初思い描いた姿ではない。挫折の連続。でも彼は人生に期待しない代わりに、気の持ち様で苦難をやり過ごすバランス感覚に富んでいた。夢が叶わなくても充実。伊坂幸太郎「重力ピエロ」の「楽しそうに生きてれば、地球の重力なんてなくなる」の体現者。

2016/06/19

gtn

著者の半生を眺め、適当な人物ではないことが分かった。唯一、適当だと思ったのが、妻子がいるのに仕事をやめて、劇団に飛び込んだこと。そしてそんな生き方を読者に勧めること。

2020/07/14

Y2K☮

明るいニヒリスト。それに尽きる。無邪気な実存主義とか朗らかなリチャード三世とか知った風な連想を並べるよりも「思い通りにならない人生だからこそ、生きている今この時を楽しもう」の再確認が答えかな。前回のレビュー(すぐ下にあった)にも書いた伊坂幸太郎「重力ピエロ」のあのフレーズが全て。あと今度からY2KのYは「Y字路のY」ということにします。嘘だけど。書店員と物書きがどこかで交わる日があるのかないのか。なくてもいいと笑える境地には来られた。全ては天命。ある意味適当。この言葉にはふたつの意味がある。コインの裏表。

2018/06/01

はるわか

「チンケだけと、真剣に適当である」。仕事がある今を良しとする。オレを生んだ母親をオレは知らない。演劇に目覚め、そして冷める。芸術よりも生活。30歳の決断(サラリーマンを辞め劇団へ)。女房には泣かれた。人生はY字路の連続。今をシコシコ懸命に生きる。元気が出るテレビ、キャラクターや役割を設定しておけば何とかなる。「5時から男」、グロンサンのCM。台所用洗剤ジョイのCM。「笑いとは裏切りである」。くだらないけど、誰も傷つけない、即興性のある生の笑い。自分のことを適当な男と思ったことはない、むしろ「適切な男」。

2019/04/17

感想・レビューをもっと見る