読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

社長失格

社長失格

社長失格

作家
板倉雄一郎
出版社
日経BP
発売日
1998-11-21
ISBN
9784822241308
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

1年前のクリスマスイブに、1つのベンチャー企業が破産宣告を受けて倒産した。インターネットを使った新サービスで脚光を浴びた、ハイパーネットという企業だ。1996年3月期には売上高約7億円、経常利益約2億円を記録。大手証券会社や銀行などから融資の申し出が殺到し、米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長までが面会を求めてきたという"栄光"から、わずか2年足らずの間での転落劇だった。

なぜ、ハイパーネットは挫折したのか。当事者中の当事者だった「元社長」が倒産の理由を1冊にまとめたが、決して恨みつらみを述べただけの告白本ではない。著者の体験は、日本ではなかなかベンチャー企業が育たない原因がどこにあるのかを浮き彫りにしている。



米国のビジネススクールでは、事業に失敗した経営者が講師となり、体験を語る授業が珍しくないという。倒産までの過程を書き記すことで、その役目を果たそうという著者の熱意が、悔恨の念とともに伝わってくる。

社長失格 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

乾周平@OdeCode

失敗から学ぶことはたくさんあります。その点でこの本は非常におもしろかったです。「経営者の失敗」をケーススタディとして知ることができる貴重な本だと思いました。また、ベンチャーならではの事業のスピード感を味わうこともできました。ハイパーシステムはビジネスアイデアとしては非常に優れていたが、最終的に会社は倒産してしまった。斬新なアイデアとともに、アイデアを形にする力も重要になってくる。アイデア勝負の起業はリスクが大きいことがわかりました。

2015/06/14

手押し戦車

成功して多くのお金を手に入れると人間の心理的に驕りや、気の油断、知識の錯覚、自信過剰上になってしまいすべてが上手くいくと強く思い込んでしまって知らず知らずのうちに事業が衰退していってしまう。特に借金については人件費を払ったり消耗品のための借金は無意味。投資、買収など一時的な負債でかつ戦略的に株主にも説明がつく投資なら良い方。自転車操業になりだしても気がつかないくらい一時的な大きな成功はある意味で怖い呪文、当たり前の事が見えていない時は成功や自信過剰な錯覚に陥ってる可能性がある。題名、成功しても冷静でいろ!

2014/04/13

がんちゃん

著者曰く「時代を見越したアイデアを考え、お金を集め、事業化し、アメリカや韓国に子会社をつくり、数多くの講演をこなし、新聞や雑誌に載り、ニュービジネス関係の賞だってとったし、あのビルゲイツだって会いに来た・・・。」時代の寵児らしいが、この本で初めて知りました。ビジネスの失敗本が日本にはないというのが執筆の動機とのこと。素人のそれとは思えない文章力。さすがといったところか。この人も色々な時代の波に翻弄された一人。

2017/02/13

baboocon@新潮文庫の100冊チャレンジ

iPhoneの電子書籍版で再読。電子版では本文中の随所に著者が当時を振り返ってのコメントが挿入され、2010年の追記も書き足されている。それに著者のコメント動画も観られるのは、電子版ならではのオマケ。 それにしても、ハイパーシステムという当時としては革新的な事業を思いつき、立ち上げながらも銀行の融資引き上げを皮切りにあれよあれよと転落していく様は何度読んでも切ない。著者が言うように倒産に至る失敗の種はそれ以前から埋め込まれていたとはいえ、銀行の理不尽さを感じてしまう自分はやはり甘いんだろうな。

2010/12/26

アイス1億円

他の本でもベンチャーのことを読むのですが、内情はすさまじいですね。戦国みたい。外の敵とも戦わないといけないのはもちろんですが、内部の敵とも戦う必要が出てくる場合がある。この本にはそんなベンチャー企業の成功と衰退が描かれています。今は起業してから三年以内で倒産するのが70パーセントなんて言われていますが、会社を起こすのはそれほど難しくはないけれど、存続させるのはとても大変だということが読んでいてもよくわかります。

2015/02/28

感想・レビューをもっと見る