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赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫 ダ・ヴィンチ あ 2-1)

赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫 ダ・ヴィンチ あ 2-1)

赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫 ダ・ヴィンチ あ 2-1)

作家
安曇潤平
出版社
メディアファクトリー
発売日
2010-04-21
ISBN
9784840132916
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赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫 ダ・ヴィンチ あ 2-1) / 感想・レビュー

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はつばあば

読み友さんの天まで届くのじゃないかと思うような階段の写真。同じ「かいだん」なら字の違うこちらの怪談の方が疲れない。この山の怪談集、読んでる最中にフッと後ろを振り返ってみたり、クスっと笑ってみたり。怖いなかにホッと暖かいものが流れる。山に行く鳥好きの友達が鳥の合間に撮ってくれる山の写真や渓流の写真。それを絵にしてみと言ってくれるが、ケルンだけは遠慮したい。それにしても山男って因果なものだねぇ。一歩間違えば死が呼ぶ。呼ばれたことも知らず地縛霊になってしまうのか。是非死から逃れる嗅覚を養って山と馴染んで下さい

2016/06/19

みくろ

ホラーや怪談好きの私ですが、山の話は無条件に怖い。荒治療というか怖いもの見たさというか、そんな山の怪談ばかりを集めた本書。やはり怖いです、山!!しかし素晴らしいのは怪談でありがちな罰当たりのような話が無いという事。生者も死者も山を愛し、愛するが故に両者が遭遇してしまう。怖いのだけど切なさや優しさを感じる怪談ですね(中には悪意むんむんの怖い存在もありますが)。個人的には「笑う登山者」「J岳駐車場」「ザクロ」が怖かった。しかし最も印象深いのは「追悼山行」。胸が締め付けられるような切なさで涙が出そうでした。

2016/01/13

みほ (o^-^o)

安曇潤平さん初読みです。なんとなんと山を舞台にした怪談、しかも実話集ですって。これ、みんな本当にあった話なの!?もしくは本当にあったとして語られた話なのか!?山が好きな私としては、老後の楽しみにとってあるN岳やT岳山行が少し怖くなったわ。絶対一人じゃ行かない!ま、そもそも私の力量じゃ一人は無理なんだけど。「猿ボボ」は感動。「笑う登山者」や「ザクロ」は怖い!こんな異界が山のあちこちにあるのかしら~(涙)怖すぎます~。でも山の景色描写が素晴らしく、また登りなくなる魅力満載でした (^-^)

2016/06/14

ネムコ

文庫を手に入れて再読。単独行で、夜こんな目にあったら堪らないな!と思うお話多数。でもその一方で、「追悼山行」「カラビナ」「猿ぼぼ」「牧美温泉」など、心暖まる話も多い。怖がりの方でも大丈夫。これらは“山”の話だから。自室で布団にくるまっていれば、怖いものは来ません(^_^)v

2018/05/02

kommy

インターネットの山怖話を読むのが好きだったので、私的にどストライクな本。登山にまつわる恐怖体験を集めた短編集だが、体験した登山者の命を脅かすような話あり、「追悼山行」「カラビナ」「牧美温泉」のように心が温まる話あり。出てくる霊は大抵その山で命を落とした登山者なのに、怖がらせたり道連れにしようとするタイプと命を救ってくれるタイプに分かれるのはなぜなんだろう…。生前の性格なんだろうか。読み終えて思ったのは、私は山には登らずに家で震えながら山怖を読むのが合ってるということ。

2016/04/16

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