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外科室 (立東舎 乙女の本棚)

外科室 (立東舎 乙女の本棚)

外科室 (立東舎 乙女の本棚)

作家
泉鏡花
ホノジロトヲジ
出版社
立東舎
発売日
2018-12-15
ISBN
9784845632961
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外科室 (立東舎 乙女の本棚) / 感想・レビュー

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美紀ちゃん

伯爵夫人は、麻酔をしないでくれという。 しかし、痛いから。 麻酔なしには手術が出来ないので、 周りの人達が伯爵夫人を説得する。 麻酔は要らぬ、切ってくれと頑なに拒否する夫人。 医学士はついに麻酔無しで夫人の白い胸にメスを入れる。 夫人は医学士に、 「貴下だから、貴下だから」 「貴下は、私を知りますまい!」「忘れない」と言い、ばつたり枕に伏す。 描写が美しい。そしてエロい。

2021/04/01

ナイスネイチャ

図書館本。この時代にしてこの内容は受け入れられたのか?麻酔無しで手術とか血腥い感じ。絵の方も作風にピッタリ。

2020/02/16

寂しがり屋の狼さん

泉鏡花の原文にホノジロトヲジの幻想的な挿絵。とても不思議な世界…【乙女の本棚】として他の文豪の作品もシリーズ化してるみたいだから読んでみよう(*^.^*)

2019/10/14

アキ

金沢生まれの泉鏡花。1895年・明治28年、鏡花22歳の時に書かれた短編を、乙女の本棚シリーズで美しいイラストとともに堪能できる。文章のレイアウトも1文に1頁使うなど印象的。伯爵夫人の「かよわげに、かつ気高く、清く、貴く、美はしき病者の俤」の姿、医学士高峰のメスによる「雪の寒紅梅」胸から流れる血汐、伯爵夫人の最期のことば、9年後の彼の最期。黒い背景に鮮やかな赤でその優美なる世界を表わす様は、文語体の文章とともに、ここではない遠い世界を感じさせる。泉鏡花の生家は、現在泉鏡花記念館として訪れることができる。

2020/08/05

しゅてふぁん

鏡花の文章を読んでいると、漢文の書き下し文、いや、漢字と片仮名だけの訓読文を読んでいるような感覚になる。慣れるまでは読みにくく感じるけれど、テンポが良いのでリズムに乗れれば心地良くなる、やみつき系。麻酔を嫌がるくらい誰にも言えない秘密って何だろうと想像するのも楽しかった。鏡花の世界を描くのは難しいのかな、それとも楽しいのかな。何ともいえない独特な雰囲気の作品だった。

2019/09/06

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