お手がみください
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ひ孫とひいばあちゃんの優しくて温かい“お手がみ”に込められた秘密とは―『お手がみください』を10名にプレゼント
株式会社ドワンゴが運営する日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、株式会社KADOKAWAが発行する本とコミックの情報サイト「ダ・ヴィンチニュース」がコラボして開催されている「献本プレゼント」企画。 「読書メーター」のWEBサイト、又は連携するTwitter/Facebookで応募する旨をつぶやくだけで参加OK! 各書籍毎に抽選で10人に注目書籍がプレゼントされる。毎週月・木の最大2回にわたって開催されており、受付期間は1週間。毎回様々な本が取り上げられている。 2016年9月12日(月)より、第1回暮らしの小説大賞を受賞した『ジャパン・ディグニティ』や、『おひさまジャム果風堂』の著者・高森美由紀による『お手がみください』がプレゼント企画に登場する。同作は、小学生の女の子とひいおばあちゃんを描いたおはなし。子どもの頃のキラキラした日々や忘れかけていた大事なことを思い出させてくれる。読み終わった後は、心がポカポカとじんわり温まってくる感覚が味わえるはずだ。
『お手がみください』(高森美由紀/産業編集センター)
眞子(8歳)とかず(86歳)は…
2016/9/12
全文を読むおばあちゃんがお手紙の返信をくれないのはどうして? 家族の温かさを思い出させてくれる感動の長編小説
『お手がみください』(髙森 美由紀/産業編集センター) おばあちゃんと孫の心温まる交流のお話。正確には、ひいおばあちゃん(曾祖母)とひ孫のお話なのだが、こういう感動系の話では泣けないと思っていた。なぜなら、私はおばあちゃん子でもないし、更に言うなら一年に一回会うか否かの疎遠な関係だからだ。だから「感情移入もできないだろうし、泣けないよね」と思いつつ読んだけど、見事に予想は裏切られ、ラスト、涙なくしては読めなかった。
『お手がみください』(髙森 美由紀/産業編集センター)は、眞子(まこ)という8歳の女の子と、86歳の曾祖母との交流を描いた、ユーモラスでクスリと笑えるのに、最後は涙なくして読めない感動長編小説だ。
物語は大人になった眞子が、履歴書を書いているところから始まる。
田中眞子 あたしの字はこんな感じだったっけ。
なんて捉えどころのない字だろう。主張も気力も何もない。私はこれと正反対の字を知っている。濃く太く、生命力があり、一文字一文字に訴えるものがあった。 おばあちゃんは――。
長年勤めていた会社が潰れ、失業中の眞子は、特技も資格もなく…
2016/9/12
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お手がみください / 感想・レビュー
chimako
2・3日前たまたま識字に関するレポート(雑誌掲載だと思われる)を読んだところだった。銀行でお金をおろすのにも苦労する母親や識字障害の子どもたちについて書かれていた。日本の識字率は約99%。書けて当たり前と思われている。一昔前までは金融機関の窓口で「○○円おろしたい」と言って出金票を書いてもらっているお年寄りがいた。印鑑を預けているおばあさんも。今はそれが許されない。不正や事故防止の対策だが実際困っている人はどうしているのだろう?これは会話のセンス抜群だけど文字の書けない大好きなおばあちゃんと曾孫のお話。
2016/10/30
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
88/100点 帯に書いてある通り、忘れかけていた大事なことを、思い出させてくれるような素晴らしい作品でした。両親が仕事が忙しく寂しい思いをしている眞子のそばにいつもいてくれたかずさん。本当にひ孫のことが可愛いのが文章の端々から滲み出てきます。読んでいて、昔に亡くなった田舎の祖母を思い出しました。もう少しだけ、あとちょっとだけでも、かずさんに眞子との一緒の時間を過ごさせてあげたかったなぁ…。久々に本を読んで泣きました、オススメです。
2016/12/20
ゆみねこ
眞子と曽祖母のかず。学校に通うことが出来なくて文字の読み書きに不自由をしていた人は、私の身の回りにもいました。かずおばあちゃんのように、色んな事を知っていて賢い人でした。眞子が待っていたお手紙の返事、泣きました。たなかかず、しっかりとした文字が目に浮かぶようです。高森美由紀さん、初読み。
2017/03/18
ムーミン
最後に泣かされるとは。改めて「ふたりはともだち」いいお話だと思いました。
2017/01/18
だいきち
ひいおばあちゃんのキャラがサイコー。爽やかで軽快なところが著者の持ち味か。最後の数行、やばい。号泣。返事を長々と書かなかったところに粋を感じる。
2016/09/20
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