KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ミステリ映像の最前線 原作と映像の交叉光線

ミステリ映像の最前線 原作と映像の交叉光線

ミステリ映像の最前線 原作と映像の交叉光線

作家
千街晶之
出版社
書肆侃侃房
発売日
2023-07-20
ISBN
9784863855823
amazonで購入する

ミステリ映像の最前線 原作と映像の交叉光線 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

パトラッシュ

小説や漫画が映像化される度に、原作や登場人物のキャラが壊されたり、俳優やシチュがイメージと違うなど様々な驚きと不満と失望を味わってきた。大人の事情や思惑があると知っていても、特にミステリでは原作の力は強いのだから。それを承知の上で「なぜ製作者は、この作品を映画やドラマにすると決めたのか」という謎解きを行う批評になっている。すなわち映像作家が原作のどこに反応し、何を表現したかったのかを明らかにしていくのだ。ぼんやり見ていた者としては改変や配役の意味を悟らされる連続で、著者の見巧者ぶりに兜を脱ぐしかなかった。

2023/09/23

ハスゴン

こんなにも映像化したものがあったんだと素直に驚いた。 最近失礼ながらあまり知らなかった出版社だかミステリ関連でセンスのあるものを出しているので注文の出版社さんである。

2023/09/02

M H

名作だからといって映像化の成否はまた別。そのままでは尺が足りない、画面映えしない要素、際どい表現の規制と制約は何となく思いつくが、それらを取り出して丁寧に検討したのが本書。クリエイターの過去作品やキャスティングにまで言及しながら原作と映像の相違点とそこに込められた意図の解読を試みる。そこから浮かび上がる世相と価値観のありようが鮮やか。三谷版のオリエント急行~観ておけば良かったな。未読、未視聴ばかりでも抜群に面白かった。

2023/08/08

くるぶしふくらはぎ

映画は監督が誰かは注目されますが、ドラマはあまり制作者を前面に出して宣伝されない気がします。これを読んで、その辺りが深掘りできて、腑に落ちること多々ありです。冒頭では嵐のメンバーの作品が次々と登場し、彼らがいかに活躍していたか再確認。「w県警の悲劇」「ストロベリーナイト」どちらの主演女優さんも亡くなってしまったなあ、好きな女優さんだったのに。いろいろドラマや映画を思い出しながら、読みました。

2023/11/18

しまちゃん

ミステリが映像かされる祭、何のために、どのように改変されるのか。謎解きの透視図、探偵たちの肖像、スパイたちの世界地図、災厄の歴史年表、ジェンダーの縮図、恐怖と幻想の俯瞰図、という全六部に分けて原作のあるミステリ映像について、原作と映像の相違について考察しています。原作も映像も、こういう視点で読み直したり、観直したりすると面白そうです。

2023/11/06

感想・レビューをもっと見る