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沖縄の怖い話 弐 壊せない場所 (TO文庫)

沖縄の怖い話 弐 壊せない場所 (TO文庫)

沖縄の怖い話 弐 壊せない場所 (TO文庫)

作家
小原猛
出版社
TOブックス
発売日
2016-05-01
ISBN
9784864724883
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沖縄の怖い話 弐 壊せない場所 (TO文庫) / 感想・レビュー

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HANA

実話怪談集。著者の語る沖縄はこちらより皮膜一枚分くらい異界との境界が薄く、そこから垣間見れる向こうは恐ろしくも懐かしく蠱惑的。本書も副題となっている沖縄独特の場所に関する話からユタに神ダーリ、キムジナーと沖縄の豊穣な異界に関する話が次々に語られる。最近の実話怪談の主流であるどこか座り心地の悪い話「花が枯れる家」がある一方で、ファンタスティックな童話めいた「酒造所のキジムナー」「ハイビスカス」といった話があり、さらには自殺した米兵の幽霊が出る家の話と、内容も多岐に渡り読んでいて飽きさせないのも良きでした。

2022/11/14

qoop

場所や時代を問わず似たような怪異が起こると指摘することで、怪談実話のリアリティが増すことがある。本シリーズには、それと逆張りするように沖縄という土地ならではの怪異が集められている。そんなことが?という不可解さが、生活に根ざした描写を通じて次第に解消され、こうした場所でなら起こるのかもしれない…と誘導されていく。と同時に多様性が担保されており、全体が一つの色に塗り込められていない点も説得力をいや増している。

2017/06/09

しまみみ

タイトル通り「壊せない場所」の話。 古い拝所があったり沖縄決戦での犠牲者が大勢出たところだったり、軽々しく手をつけてはいけない場所というものは確かにあるのだ。それは理屈や科学では解き明かせないところであるともいえる。

2020/09/26

Maki Uechi

★★★☆☆ 「ぞびわてりー」じわじわくる。

2017/01/11

黒猫トム

神ダーリ系のお話は、憑物系、電波系と繋がりも感じられるが、地域独特のものがあるようにも思われる。 魂に食い込んでくる怖さがあるので、読みすぎると怖い夢を見てしまう。夢は「これは夢だから大丈夫」って見てる途中は気付けないから勘弁してほしい。ほんと怖いから。

2019/11/14

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